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ある雑談 (と、いう小説)【いちおう 完結】
作者: カガリ (総ページ数: 18ページ)
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作者: カガリ (総ページ数: 18ページ)
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*7*
ここでまた新しい登場人物(回想)が出てきたので、簡単に説明をしてみよう。
敷島シキミ。俺のクラスの委員長だ。
その『委員長度合』はすさまじく、真面目、大人びている、慎ましやか、品行方正、頭がいい・・・『委員長』というキャラクターに含まれるおおよそすべての要素を持ち合わせていると言っても過言ではない。おまけに、見た目まで徹底しておとなしめの委員長ルックときている。カガリ曰く、「委員長の中の委員長を一人選ぶとしたら、ほかにどんなにふさわしい人がいても、私は迷わずシキミを推すね」だ、そうだ。そんなの選ぶ場面は絶対無い。
そして、伽舟カガリ。
おとぎ話の舟と書いて、とぎふね、と読む。俺のクラスメイトだ。
こいつは・・・まあ・・・なんというか説明に困る奴である。勉強も運動もできて、友達も多い。でも1番目立つということはなく、常にわざわざ一歩ひいて、あえてナンバー2くらいのポジションを死守している感がある。しかしその事実はどうでもよくて、問題はカガリがそうする理由だったりする。・・・なんというかこいつは、巧妙なのだ。多くの中学生が、重大さの違いはともかく人間関係という複雑なものに悩みながら日々暮らしている中、おそらくカガリだけが、本当の意味でなんの悩みも抱くことなく、中学生をしている。それはひとえに、カガリ本人の化け物的な計算高さからきている。
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