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奇想天外!プロレス物語【完結!】
作者: モンブラン博士  (総ページ数: 82ページ)
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*13*

15階についた俺たちを待ち構えていたのは、茶色の豪華な三つ揃えのスーツを着た、金髪碧眼のおっさん。

彼はニコニコ笑みを浮かべ、上機嫌で俺たちを迎えた。

「あんたが会長か?」

「キミが井吹くんか。不動くんから話は聞いているよ。
私はスター=アーナツメルツ。ここの会長をしているのだよ」

このおっさんがここのトップか・・・・さっきのカイザーを見た後では拍子抜けしてしまう。

「ハハハハハハ!そう思うかね。まあ、そう思われても仕方あるまい」

「な?俺の心を読んだのか?」

「いや、星野くんが後ろでカンペを書いてくれているからね。
彼は心を読むことができるのだよ」

なるほど、どうりで俺の考えを読んだかのような言動が多いと思った。

まあ、ツッコミたいことは山ほどあるが、それはひとまずおいて、大形の正体を聞くとしよう。

「あんた、大形のことを知っているのか?」

「知っているとも。彼の弱点から長所まで全て知り尽くしている」

スターの自信たっぷりの言動から察するに嘘はないだろう。

「教えてくれないか」

「それはかまわないが、条件がある」

「・・・・なんだ、大抵の条件なら飲んでやる」

「私の弟子のうち誰か一人に勝てば教えてやろう」

・・・・マジかよ。

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