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作者: モンブラン博士 (総ページ数: 198ページ)
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*115*
私が冥王星の扉をくぐると、あの男はエッフェル塔の真上に浮遊していた。
「これはこれは、カイザーさん、御機嫌よう。お久しぶりですねぇ」
「ラルス。生憎だが、お前の相手はこの私、カイザー=ブレッドだ」
「あなたならここを選ぶと思っていましたよ。ニャララララ…」
黒いタキシードに筋肉質の体で銀髪のこの男は、エッフェル塔から急降下すると、私の前に降り立った。
「なかなか、素晴らしい演出でしょう。あなたのために、第2の故郷、フランスはパリのエッフェル塔の前にリングを建てました」
「……」
「おや?お気に召しませんでしたか?ニャララララ」
「ラルス。私はこの美しい星のために、どうやらお前を倒さねばならないようだ…」
「あなたがそう言うのは百も承知。それでは、始めましょうか。私とあなたの因縁の対決を!」
☆
「ただいま♪」
火星の扉からディナーくんが帰ってきました。彼は試合の途中で降参したため、致命傷も負っておらず、元気なようです。
「試合に負けちゃってごめんね…」
彼はすまなそうに謝りますが、僕たちの目から見れば彼は健闘したと思いますし、彼の必殺技の弱点も判明しましたし、弱点の克服という課題もできましたから、結果オーライと言えるでしょう。
彼は僕と不動さんの間にちょこんと座ると、オーロラビジョンの試合結果を見て、涙を浮かべながら、
「ジャドウさん、死んじゃったの?」
「ああ…そうだ。だが、奴の死を無駄にしてはいけない。奴の無念を晴らすためにも、今生きている俺たちがあのウラヌスってクソガキを倒さねばな」
不動さんがそう言った直後、パリのエッフェル塔のリングで動きが起きました。
どうやら、冥王星神と闘う相手が現れた模様です。
「ラルス!因縁の決着を今着けに来た!」
彼と闘うのはカイザーさんのようです。
今のところ試合経過は銀河太陽系8神の2勝。
なんとしてもここで勝ってほしいものですが…果たしてどうなるのでしょうか。
※今回登場のラルスはコッコさんのオリキャラを元に創作しました。
ご応募ありがとうございました。