完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*4*
エネのタイムスリップ四話
「よし、こいやぁ〜っ!」
私はゲームに挑戦してくれる挑戦者を待っていた。
時をとばしすぎたが、今日は文化祭の日だ。
先生はシューティングゲーム、ヘッドフォンアクターを前と変わらないクオリティーで作ってくれた。むしろ、よくなっていると思う。遥の絵のクオリティーは前と変わらないけれど。
「挑戦したいんすけど…」
あの、ヲタの二人組がやってきた。
「えーと、こんにちは!参加者ですか?ルールを説明しますね!」
私は説明を一通りしたあと、対戦者と戦った。
勝った。
私はあの文化祭の日よりもかくだんに強くなっていて、あのヲタなんか10秒で終わらせた。
そして前のようにパソコンの光で顔を見られてしまった。
「あ…あんた!全国二位の怪物!閃光の舞姫――エネ!」
「あんたら、絶対にこのこと言いふらすんじゃないよ―!」
「ひぃぃぃっ、ごめんなさいぃ〜っ!」
私が睨んだのがきいたのか、あっさり帰っていった。
そして、ヲタたちが一斉に集まることもなかった。
やがて団長さんとつり目さんがやってきた。
このとき、私はメカクシ団のことを知らなかったんだなと懐かしく思えてきた。
まぁ、今の私は能力を使われても勝てるんだけどね。
そして、あっさり勝った。
「つぼみ、能力使ったでしょ。負けたからといって黙ってるのは良くないよ〜」
「ごめんっ…なさ…!」
団長さんは泣きながら逃げていった。
「ごめんね、あの子、極度の恥ずかしがりやなんだ!じゃあね!お姉さん!」
といってつり目さんは、団長さんを追いかけようとした。
でも、ふと思った。もしかしたら―アヤノちゃんが死ぬことをここでつり目さんに話せば、もしかしたらアヤノちゃんは助かるかもしれない―
でも、それはアヤノちゃんと会ったときでもいいかと思い、呼びかけなかった。
続く
PR