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エネのタイムスリップ
作者: 青喜  (総ページ数: 8ページ)
関連タグ: カゲプロ エネ 遥貴 
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*5*

エネのタイムスリップ五話

「はぁ…暇だなぁ…」

私は凄く暇していた。
何故なら、全然挑戦者がいないから!
それなら、退屈しないようにヲタたちを呼び寄せれば良かったかなぁと後で後悔した。
すると

「…………………」

黙ったままイスに座ったヤツがいた。
シンタローだ――

「えっと―私たちの出し物にようこそ!」

「説明はいらないから」

普通に却下された。
ここはヲタが来てなくても同じなんだ。

「じゃあ、始めましょうか!」

「……おう」

ゲームがスタートした。
私は素早く敵を撃っていく。一秒で20の敵を倒せるようになったから。
ところがシンタローは…一秒で50の敵を倒していた。

なんで―?
シンタローはこんなプレーじゃなかったはず―

ぼーっとしてる私にシンタローは

「ほら、終わったぞ」

といって画面をみせた。
いつの間にかゲームは終わっていた。
私の負け―――まぁ当然よね
シンタローにはどれだけ強くなってもかてっこない。

「景品は?」

「あ――これです!この…なんか不気味な魚の模型!」

「………やっぱいらねぇ」

「いや!もらってください!」

「いらねぇっていってんだろ」

「絶対に!勝ったので拒否権はありませんよ!」

「なんだよそれ――」

「じゃあいいです!また勝負しましょう!あんたが負けたらこの賞品をもってかえってもらう!」

「あんたが負けたら?」

「ええい!じゃあ、あんたのことご主人ってよんであげるよ!」

「やっぱあんたくだらねぇ」

「じゃあ勝負よ!」

私はリモコンをもった。まぁ、絶対に勝てるわけないけど。
でも、この勝負はわざと申し込んだ。
やっぱり、シンタローのこと、エネになったときもご主人って呼んでいたいし。

ゲームはスタートした。

やっぱりシンタローは一秒に50以上の敵を撃っていた。
私はとても追いつかない。
でも、これはわざと負けなくちゃいけない。
気を抜いてプレーしていた。
そして、自分との対決になった。
ホント、これだけはなれないわよ。自分と戦うって。
私はパンっパンっパンっと三秒に一回撃つくらいのペースで自分を撃っていた。
でもそれが自分の心臓にあたったのか敵をたおしてしまった。

自分を倒したらポイントが500もらえる。
普通の敵が10ポイント…
それでも、結果はシンタローが勝った。
内心、ほっとしていた。

「じゃあ、景品はもってかえらねぇ。あと、あんたの負けたらの話もなしでいい。」

そして、シンタローは帰っていった。
でも、アヤノちゃんは申し訳なさそうにその場でお辞儀をして帰っていった。

いや、まてまて!ここでアヤノちゃんを呼び止めないと…アヤノちゃんが死ぬことを阻止出来ないかもしれない…あぁ、もうあのときにつり目さんを呼び止めておけば良かった…!

「ちょっと止まってください!そこの赤いマフラーの人!」

続く

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