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【完結】夏休みの日記 ―ぼくとおかし星人―
作者: 夏村 ◆P/v/Uhogdo  (総ページ数: 35ページ)
関連タグ: 夏休み 日記 
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10~ 20~ 30~

*30*

8月29日


今日、ぼくは、もう一度山へ行きました。
マーくんも、いっしょに行きました。

おかし星人はいなかったけど、今日、ちがうものを見つけました。
うろんぼの木に、ふうとうがありました。

ふうとうの中には、手紙と絵がはいっていました。

手紙は、宇宙文字でいっぱい、書かれていました。
おかし星人が、書いた手紙です。
でも、やっぱり、ぼくたちには、ちんぷんかんぷんでした。

絵は、ぼくたちが見たことあるのと、ないのとがありました。

ぼくとマーくんがあげたおかし
夜空にいっぱいあがった花火
かき氷を食べてるぼくとマーくん
ちょ金ばこを作ってるぼく
ピースしているマーくん
ぼくとマーくんが遊んでるとこ
ぼくのにがお絵
マーくんのにがお絵
家出した日に見た、夕やけのにじ

おかし星人の、かいた絵が、たくさんありました。
全部、ぼくと、マーくんと、おかし星人の、思い出です。

ぼくは、おかし星人がいなくなって
すごくさびしかったし、いなくなるなんてひどいと思いました。
きらわれたのかな、と思いました。

でも、おかし星人は、ぼくたちのことをたくさん絵にかいてくれました。
ぼくも、マーくんも、すごくうれしかったです。
この絵は、ぼくたちの、一生のたからものです。

おかし星人のことは、ずっと、わすれません。
おかし星人は、ずっと、ぼくたちの友だちです。

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