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*11*
第9話〜欲望〜
レンside
「やっぱりいたか」
「酷いなあ。で、今日はどうするの?」
「えっと前の夢取り消して欲しい。」
「前の?」
僕の質問にミクは無機質な声で答える
「不老不死」
「それを取り消すって事?」
「うん」
「じゃあ、杖に触れて。」
もっともっと…
「はい。これで取り消し?」
「そうだよ。」
望めばいい。
「あ、それにさ、いろんな夢の話だけど、怖い話あったよ?」
「で、それだけ取り消し?」
「わかってるじゃん」
「はい成立」
「えっと、またいい?」
「いいよ」
「えっと次は・・・」
欲望も
欲求も
願いも
全部さらけだしちゃいなよ。
ミクはもう2度と抜け出せなくなったんだからね…
底なしのパラダイスにね…?
ミクside
次は何望もうかな…
レン…
「呼んだ?」
「うん」
「望み?」
「そうだよ」
「もう駄目」
「え?」
どういう意味?
そして彼は空を指差した。
いや月を指差した。
5秒ほど考えて・・・
「満月?」
レンは月を指差したまま無言で頷いた。
表情はいつもの笑顔だった。
「どういう事?」
「今日の昼いろいろ望んで正解だったね。僕の役目はこれで終わりさ」
「満月だと役目終わりなの?」
「そうだよ?で、お代は…わかってるよね?」
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