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*9*
第7話〜下校〜
今日不思議なことを聞いた。
「夢喰い白黒バクって知ってる?」
「知ってるよ!」
家にしょっちゅう来ている…とは言えない…。
「何でも望めるんだけど,望みすぎると大変なことが起こるって…」
「え、何?」
「私はわからないけど・・・経験者に聞いたら?」
「うん」
自分が経験者だとは言えない…
下校したら聞いてみよう。
と思っていたら。
「お帰り」
いつの間にか自分の部屋にいた。
「ただいま。でレンまだいたの」
「いたよ?ミクの学校の6時間目くらいにまた来た。」
レンはどう見ても私の部屋のものではない机と椅子を用意し、今はその椅子に腰掛けている。
そして何所からかお茶菓子を用意した。
「食べる?」
そして彼にいただいた。
「れ、レン」
「なに?」
「ひょう、ふしきにゃはなしきいたんはけほ」
「は?」
菓子を飲み込んで改めてしゃべった。
「今日、不思議な話聞いたんだけど」
「うん」
「バクって望みすぎると危ないって聞いたけど」
少しの沈黙。
「どうなの?」
「そうじゃないのも中にはいる」
また少しの沈黙。
レンが砂糖を混ぜている音だけがこの部屋に響く。
「レンはどうなの?」
「どうだろうね」
「もっと望んでいい?」
「君の自由さ」
レンside
君の望みだもん?
断るわけないじゃん。
叶えて欲しいのは
僕のほうだからね…?
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