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*8*
第6話〜約束〜
「ええええええええ!?」
驚いたというレベルじゃないかもしれない。
「聞こえなかったかい?キスで約束だよ?」
くくっと笑う目の前の彼。
目の前…?
「じゃあ約束しようか。」
私の顎を持ち顔を近づけ・・・
私とレン
2人の唇が触れ合った。
未だに顎を持っている手は昨日より冷たい。
そしてようやく唇を離したのは彼の方だった。
「えっと確か願いは…」
しっかりしてくださいよバクさん…
「もっと夢を…」
「ああ、そうだったね。ごめんごめん。」
「で、いろいろな夢って?」
「夜のお楽しみ・・・あ,もう夜か。」
しっかりしてください夢喰いさん…
「ま,寝てからのお楽しみって所かな。」
「そうなんだ。」
「そういう事だよ。じゃあ,また
今夜ね。」
「え!?」
そして彼は闇に溶けた。
その姿は急に消えるような
闇に身を任せるような…
どう例えていいかわからなかった。
今夜というのはどういう事だ?
時計を見たらその意味が解った。
明日、いや,今日も来るという事か・・・
時計は午前の12時34分を指していた。
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