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作者: みーこ (総ページ数: 11ページ)
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*5*
ミャ〜とミカンは鳴くとミルクを飲み出した。
「いいよねぇ、ミカンはガミガミ言われなくて。」
その瞬間、ミカンの目が光ったような気がした。
真弓は、またゲームを再開した。
数日後、学校から帰り夕ご飯を待っていた。
しかし、何時間待ってもご飯は出てこない。
お腹が、ギュルルルとなる。
「おかぁさん!ご飯、まだ?」
「今日は、ないのよ・・・」
母親の声ではない。低く、かすれた声。
誰?母親の姿をした人物がゆっくり振り返る。
「真弓ちゃーん。ご飯・・・まだぁ?」
「あっ・・・ミカン。」
目の前にいたのは、母親ではない。ミカンだ。
「真弓ちゃん〜おなかすいたよぅ。」
口が、サァァと三日月の形に変わった。
真弓は、逃げ出した。ハァハァ・・・
家の中を逃げ回る。あっ・・・転んだ・・・
背後に気配を感じた。ザッ・・・意識が遠くなって行く。
「お腹空いた・・・」
「真弓、ミカンにエサあげた?」
「後でぇ。今、いいところなの!」
「ミカンちゃん・・・真弓、お腹すいたぁ。」
ドスン、強い衝撃がきた。ミカンに、お腹を蹴られた。
「あっ・・・。」
「さっきから、ミャーミャーうるさいんだけど。」
「エ・・・?」
ミカンは、真弓の首をつかんで立ち上がった。(ミカンちゃん?)
あっ・・・落ちてる・・・
建物が、空へ上がって行く・・・
ドスンッ・・・強い衝撃がきた後、意識が遠くなった。
「ミカン、死んじゃった。」
「可哀想にねぇ。また、新しいネコさん飼おうか。」
ミカンと、母親の声がした。
「まだ・・・死んで・・・」
何処かの、業者がやってきて真弓は袋の中に突っ込まれた。
「お願いします。本当、かわいそうに・・・」
ははおやの声がする。
そんな・・・まだ生きて・・・バキィ・・・何かが折れる音がして袋の中は、
静かになった。
「バイバイ。真弓。」
・・・どうでした?ペットの復讐。優しくしてあげてくださいね。特に猫。
嫉妬深いでしょうし。