完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ホラー(多分)です短編集【コメ募集中お題募集】
作者: みーこ  (総ページ数: 11ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~

*5*

ミャ〜とミカンは鳴くとミルクを飲み出した。

「いいよねぇ、ミカンはガミガミ言われなくて。」

その瞬間、ミカンの目が光ったような気がした。

真弓は、またゲームを再開した。

数日後、学校から帰り夕ご飯を待っていた。

しかし、何時間待ってもご飯は出てこない。

お腹が、ギュルルルとなる。

「おかぁさん!ご飯、まだ?」

「今日は、ないのよ・・・」

母親の声ではない。低く、かすれた声。

誰?母親の姿をした人物がゆっくり振り返る。

「真弓ちゃーん。ご飯・・・まだぁ?」

「あっ・・・ミカン。」

目の前にいたのは、母親ではない。ミカンだ。

「真弓ちゃん〜おなかすいたよぅ。」

口が、サァァと三日月の形に変わった。

真弓は、逃げ出した。ハァハァ・・・

家の中を逃げ回る。あっ・・・転んだ・・・

背後に気配を感じた。ザッ・・・意識が遠くなって行く。



「お腹空いた・・・」

「真弓、ミカンにエサあげた?」

「後でぇ。今、いいところなの!」

「ミカンちゃん・・・真弓、お腹すいたぁ。」

ドスン、強い衝撃がきた。ミカンに、お腹を蹴られた。

「あっ・・・。」

「さっきから、ミャーミャーうるさいんだけど。」

「エ・・・?」

ミカンは、真弓の首をつかんで立ち上がった。(ミカンちゃん?)

あっ・・・落ちてる・・・

建物が、空へ上がって行く・・・

ドスンッ・・・強い衝撃がきた後、意識が遠くなった。

「ミカン、死んじゃった。」

「可哀想にねぇ。また、新しいネコさん飼おうか。」

ミカンと、母親の声がした。

「まだ・・・死んで・・・」

何処かの、業者がやってきて真弓は袋の中に突っ込まれた。

「お願いします。本当、かわいそうに・・・」

ははおやの声がする。

そんな・・・まだ生きて・・・バキィ・・・何かが折れる音がして袋の中は、

静かになった。

「バイバイ。真弓。」

・・・どうでした?ペットの復讐。優しくしてあげてくださいね。特に猫。
嫉妬深いでしょうし。


4 < 5 > 6