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*21*
勇香が林の奥に逃げた。
トモキ先輩のカウントは、もうすでに10を下回っている。
「8、7、6、5、4」
殺し屋になった時のトモキ先輩、異名は『殺人ロボット』。
殺しを邪魔する奴は、誰であろうと殺る。
つまり、俺も少しヤバい。
普通に考えれば逃げた方がいいのだが、そうすると背中を向けることになる。
なにもかも、覚悟した。
ただ、勇香を守るだけだから。
「3、2、1……」
「0」
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