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*8*
「姉ちゃん」
アノ人に、声を掛けられた。
「これ」
渡されたのは、1枚の紙。
こう書かれている。
『皐月 強志 さつき つよし
13歳
男
下田 陽炎
2億円
2915年5月5日』
漠然とした内容だったけど、この人が下田さんであることと、これが殺しの依頼だということは分かった。
急いで、首を振る。
嫌だ、もう殺さない!
それでも下田さんは、私の手にその紙を握らせると、さっていった。
その後ろ姿を見ながら、私は、呆然としていた。
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