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『短編』 ~温かい食卓~ 
作者: てるてる522  (総ページ数: 13ページ)
関連タグ: コメディ 短編 食事時間 
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10~

*9*


第10話 〜忙しい漫画家の迫ってくる時間&人々〜

「先生! 原稿はまだですか?! 先生の作品を楽しみにしている人が
 何人いると思ってるんですか!」

今日も来て早々、怒鳴り散らす・・・・。

「だって、全然思いつかないんだもん。」

そりゃあ私のせいで何人の人が、悲しい(?)思いを持ってるかは何となく分かるよ・・。

分かるけど、プロの漫画家になったんだよ!?

世間に公表するにあたって、自分の納得がいかない作品を出すのは違うと思う。


まだ新人の癖に分かったような口のききかたして!

これだから、困るんだよwww(怒)

「今日は、諦めます・・。 明日また来ますから、それまでに宜しくお願いします!」

ふん! 結局降参したのはそっちじゃない!

今は、『やる気を待ってるの!』の状態www


あいつが、帰ったのを確認してから今日の夕食。

冷蔵庫には何にも入ってないから、スーパーで済ますか・・。


私は、スーパーへと出かけていった・・・。


安売りしている弁当を一つとビールを買って戻ってくる。

「ただいま〜。」

誰もいるはずのない家にそういってしまう自分・・・。(苦笑)

思わず苦笑してしまう・・・。


私は玄関からリビングへと行った。


そして、改めて自分の部屋の汚さを目で見た。

書いても書いても、上手くいかなくて、くしゃくしゃに丸めた紙。

原稿を書いてる机には、ホワイトとスクリーントーンが散らばっている
・・・。

しーんとしていて、誰もいない部屋にはこんなにもゴミや仕事で必要なものが散乱しているのだ・・・。

「ハァ・・・。」

自分でも良く分からない、ため息に戸惑いながらさっき買った弁当の蓋を開ける。


これを食べたら、もう一頑張りしようかな?!

【〜忙しい漫画家の迫ってくる時間&人々〜 終わり】

byてるてる522

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