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恋乃手紙
作者: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU  (総ページ数: 61ページ)
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*22*

壮行式が終わって、それぞれの部活に向かうんだけど…。
あ、いたいた、俊。
有季といっしょにいる。
時間が無いから急がないと!
「俊!!」
「あ、澄怜じゃん、ほら、俊!」
有季が先に気づいて、俊もこっちを向く。
「俊、さっき緊張してたでしょ?」
「俺、大勢の前苦手なんだよ……」
「そんなんで、試合、大丈夫なの?」
「澄怜、こいつ、試合中は全然違うんだよ。」
有季が言った。
「え?」
有季は続けた。
「俊は、普段はチャラチャラしてて気が小さくて頼りない委員長だけど、試合中は冷静なんだぜ。」
「へぇ〜。俊、頑張ってね。」
じゃあ、手を振ろうとすると…、
「澄怜!」
俊が言った。
「お前も頑張れよー」
「うん、俊と有季もね!」
急がないと!
部活、部活!


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