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恋乃手紙
作者: 伊吹吹雪 ◆u2YjtUz8MU  (総ページ数: 61ページ)
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9.アフター・フェスティバル
土日が明け、学校の日。
やばい、やばいよ…

日曜日の、俊とのあの一場面を思い出すだけで、顔が火照ってくる。
胸がドキドキしっぱなし、だ。

あ、俊だ。

校門の所にちょうど俊がいる。

誰かを待ってるみたいだ。

邪魔しないように、そぉっと。
だけど、一応挨拶はしとこう。
「俊、おはよう。」
「おう、澄怜。」

俊は全く動じていない。
だけど、前より、素っ気なく、なった?
気のせいか。

「先行ってるよ。」
いつも教室に一緒に入る習慣だったので、一応断る。

「誰、待ってるの?」
私は聞いた。
「有季。」
「有季、基本的にアイツ、学校来るの遅いよ。」
「いいの。」
俊はそう言った。

だんだん寒くなってきたから、中に入ろう、って言おうと思ったけれど…
俊のそのいつもと違う様子に何も言えなかった。


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