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第八話 竹林大陸へ
霧雨魔法店-母屋-
博麗「調べたところ、一番ここ幻想大陸から近いのは竹林大陸だったわ。幻想大陸から竹林大陸へは一番近くても約30000m、つまり30kmも離れてるわけ。そこで、あのにとりが作ったカッパーワープを使うわ!これなら直径35km範囲内の場所にワープできるのよ!でも、今回の大陸の分離の仕方がおかしくてね…普通なら、というか、20年前と40年前と80年前にも夢の実を食べた人が幻想郷に来たことがあったんだけれど、その時は同じ大陸分離の仕方をしていたのよ…幻想大陸、紅魔大陸、竹林大陸、地下大陸の4つに分かれたのは同じだったの。でも、その時は真ん中に幻想大陸、その下に紅魔大陸、左上に竹林大陸、右上に地下大陸があったのよ。でも今回は違う。幻想大陸の90km上に紅魔大陸があって、30km左下に竹林大陸、その40?向こう側に地下大陸がある形なのね。」
霧雨「本来なら何度もワープを繰り返せばいいんだがな、あれ使い捨てなもんで…まあ使い捨てっつっても、2回は使えるんだがな…竹林大陸に行って一回、幻想大陸に戻って1回、それでおしまいだと思うぜ。まあ、2回ですべての大陸に移動できればいいんだが、そんなことできるわけないぜ。まず35×2回で70km移動できるが、紅魔大陸に行くためには20km足りない。今回の大陸分離は、いつもと違うから結構大変で、あの河童が改良に改良を重ねてるんだが、なかなか成功しなくて、材料も使い切っちまったんだ。そんで結局それしかワープできなくてな。で、その材料って言うのが、竹林大陸でとれる竹と、蓬莱の薬一滴で…竹は人里に少しあったからそれで頑張ってたんだけど、蓬莱の薬は竹林大陸に行かないとないじゃん?それで、ずーっと川の水でやってたわけなんだが、これ以上使ったらお皿につける水がなくなる!ってことになっちまってな…まあ、つまりあれだ。とにかくまず竹林大陸行けってことだ。」
フラ「そこで竹と蓬莱の薬をとってくればいいんだね!!」
博麗「向こうの大陸で何かをすれば、大陸同士がつながるって聞いたことあるから、無事手に入ったらやってみて頂戴。それは私達もやり方を知らないから。すまないわね。今回は魔理沙についてってもらうから、それで何とかしてもらってね」
估坐「ぼくと澪はどうしましょう」
霧雨「飴華と澪も行ってこい。飴華は竹を。澪は蓬莱の薬を。フランは留守番してろ。悪いが、フランが竹林大陸に行ったらきっと死んじまう。あの辺りは水が多いからな」
博麗「…早く行っておいで。こっちも頑張るから」
ピッ
カッ「カッパワープ ハツドウ モクテキチ チクリンタイリク」
音声が流れると、カッパワープの上が大きく揺れ…
次の瞬間には、飴華と澪と魔理沙が消えていた。
フラ「頑張ってね。3人とも」霧雨「がんばれよ、3人とも」博麗「がんばれ、みんな」