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東方飴華郷-幻想郷の伝説-{完結}
作者: mikainu5000  (総ページ数: 47ページ)
関連タグ: 東方 二次創作 長編 若干厨二 
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第七話 明日天気になぁれ


??-??-
博麗?「あ…は……」
估坐(霊夢さん…?笑ってるのかな?)
博麗?「あめ…な…ててよ…さみ…」
估坐(ぼくを呼んでるのか?)
博麗「飴華…生きててよ…淋しいよ…死なないでよ…約束したじゃん…」
估坐「霊夢…さん?」
博麗「飴華!生きてた…のね…良かった…」
霧雨「霊夢?どうしたんだ!?大声出して!」
大きい声で叫んだ霊夢に驚いたのか、礼儀も忘れ障子をぱあんと開け放した。
博麗「魔理沙、飴華が起きたわ!」
霧雨「おお!やっと起きたかぁ!霧雨魔理沙特製キノコ粥がちょうどもうすぐ出来上がるところなんだぜ!」
博麗「あんたが料理できてよかったわ…とにかく、澪ちゃんも呼んでね」
飴華は驚いた。
估坐「澪がいるんですか?」
霧雨「さっき起きたぜ。まあちゃっちゃと呼んでくるから、居間のほうに先に行っといてくれ」

博麗神社-居間-
憂夢「言葉は、片言ながらもしゃべれるようになった」
火焔「おりん、役に立てて光栄!」
博麗「お燐の実力も見れたしね!」
霧雨「はい、霧雨魔理沙特製キノコ粥だぜ!ほうれん草入り」
估坐「ありがとうございます…で澪、どうやってこっちに来たんだ」
憂夢「渡されたんだ…夢の実を」
博霧「ええ!?あの夢の実を!?」
估坐「夢の実、とは?何でしょうか」
博麗「『永遠夢遊病果実』ともいわれるわ。食べたものは夢の世界の中で永遠に遊び続けることになる…妄想の世界の中で」
估坐「と、言うことは…」
霧雨「この幻想郷は、今のままだと澪の夢、すなわち妄想世界の中に永遠に閉じ込められて二度と元の幻想郷にはもどれない!」
フラ「じ、じゃあ!レミリアお姉さまに運命を変えてもらおうよ!」
博麗「今の幻想郷では不可能…あ、でもまだ可能性は!澪ちゃん、あなたが寝てたのは四日間だから、その分を含めるとどれほど前にあなたは夢の実を食べたのかしら」
憂夢「六日ほど前に」
博麗「とするともう手遅れに…幻想郷が分かれて大陸になり始めているわ!このあたりと人里がある大きな大陸の幻想大陸、紅魔郷がある紅魔大陸、永夜抄の出て来た辺りで、3分の2が竹林の竹林大陸、地霊殿に出てくるあたりで、すべての土地が地下に存在する地下大陸の、4つの大陸ができたわ。紅魔大陸はとても遠いところに浮かんでいるみたいだから、行けそうにないわね」
憂夢「そんな…」

夜、居間に布団を敷いた飴華は、手を合わせてつぶやいた
估坐「明日天気になぁれ」

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