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罪人の娘 「end」
作者: 水沢麻莉衣 (総ページ数: 27ページ)
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作者: 水沢麻莉衣 (総ページ数: 27ページ)
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*11*
「お姉ちゃん!ごめんねっ!!」
海斗のいえに着くと同時に娘があたしらを迎えた。
ん、明日香。
紫色の髪を今日もハーフアップしていた。
海斗にには似ているが、母親のほうに似たな。
残念なやつめ。
で、あたしは。
ドタキャンされたのである。
海斗に。
「パパね、具合良くないの…ごめんねって言ってたよ…、お姉ちゃん…とくにお姉ちゃんにごめんねって」
行かねばならない仕事を休んだのだぞ?
ーーーお前のために!!
が、仕方ない。
病気とはそうゆうものだ。
先天性心疾患。
海斗の病名である。
手術はしているものの、ほとんど失敗におわる。
普通ならとっくに治る病気だが、海斗の場合は呼吸器も良くないため、上手くいかないのだという。
主治医は姉さんである。
「チクショウ!!!ったく、仕事いってくる!!」
「あーん、ミルカちゃん待ってよー!」
こうしてあたしは結果、仕事に向かうのだった。
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