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罪人の娘 「end」
作者: 水沢麻莉衣 (総ページ数: 27ページ)
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作者: 水沢麻莉衣 (総ページ数: 27ページ)
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*10*
「え、ミルカちゃん仕事なの?明日…?」
「は、当たり前だが?」
ミドリはなぜか酷く落ち込む。
…?
何落ち込んでんだよ、キメぇな。
この、しらたき野郎め。
そんなことを、考えていると、ミドリはあたしに提案をした。
それも。
「デートしたかったから、サボってよ」
などと言うくだらないことであたしにサボれと言ってきた。
なんだ、こいつ?
頭わりぃのか?
どう考えてもアホだな。
「無理だ。」
「ですよねー。じゃ、断っておくね」
ん?
断っておく?
ほかにだれかいるのか?
「海斗がさ、一緒に、ドーナツ食べ行こってさ。」
なん、だと!?
あたしは耳を疑う。
海斗?!
「いいよ。断るし。お仕事だもんね、仕方ないぜ。」
最後の方があたしのまねをしたらしく。
ミドリは気づかないあたしに呆れる。
「笑おーよ!ミルカちゃん!!」
「つまんねぇよ。かつ、気づかねぇよ、ばーか。」
暴言を吐くと。
泣き始める。まね。
「うわあああああん!!!」
「うるっせぇ!!!んのしらたき野郎!!!!」
この声は家をまっすぐに、すすんだところにあるカレンの家にも、聞こえたという。
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