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罪人の娘 「end」
作者: 水沢麻莉衣  (総ページ数: 27ページ)
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10~ 20~

*19*

「お姉ちゃん・・・・・パパがお願いした?その・・・・・色々と・・・・・」

う。
言いにくいじゃん。
そんな、真顔であすのこと見られたら。やめてよ。
クソガキとか、思ってるんでしょ?

お姉ちゃんはすこし顔を優しく緩ませた。
お姉ちゃんはあすの頭を撫でる。

「いい父親でほんと、ついてるな。良かったな」

「え・・・・・?お姉ちゃん?どうゆうこと?それ・・・・・」

まるで。

「は?言った通りの意味だぞ」

自分の父親とは違う、と言うように。

「お姉ちゃんのパパは?優しいんでしょ?」

お姉ちゃんは鼻で笑う。
まるで、父親を見下すように語る。

「あんな父親、父親じゃねぇよ。社会のゴミだ」

と、簡単に見下した。
こんなでもあまり人を見下すことなどない、お姉ちゃんが。

聞いてはいけなかったのだろうか?

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