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君と紡ぐ二人の時間
作者: 豆狸 チェリー  (総ページ数: 17ページ)
関連タグ: 豆狸 チェリー 
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10~

*4*


第 1 章 (後編)
〜出会い〜

?「あなた、誰ですか!?」

なんで、お前は俺が見えるんだ!?
普通、俺が見えるのは、死人か、死期の近い奴だけ・・・

そうか、こいつもうすぐ死ぬのか。
だったら、ちょうどいい。
この俺、直々に教えてやんよ。

「 おい、女、お前もうすぐ死ぬよ。」

さぁ、お前はどんな絶望に満ちた顔を俺に見せてくれるんだ?

ちなみに、目の前の女は、容姿はまあまあ整っていて、
この家の庭のでかさからすると、金持ちのお嬢様って感じだ。


しかし、俺は次の言葉に絶句する。

?「 それが、何ですか? それより私とお友達・・・」

「 はぁっ!? 信じらんねぇ!!」

こいつ正気と思えねー!!
普通もっと絶望すんだろ!
泣けよ!わめけよ!驚けよ!


ダメだ! ここにいては俺は壊れる!!!!!!
頭の回路がショートした。
このままでは俺はただの痛い奴だ!


「 俺は、忠告したからな!人間! 後で何があっても俺はしらん
からな!!」

?「 えっ ま、待って!!」


知らん知らん! 俺は、お前なんぞ嫌いだ!


「私っ 菊一 柊です! また、来てください! 私待ってます。
また、お話しましょうね!!」


「 ふんっ 覚えておいてやんよ。」

ただし、俺の嫌いな人間としてな!



俺は、すぐに門を跳び越えて外に出た。

もう二度と、会うことはない・・・



しかし、もうすでに俺達は、運命の輪の中に閉じ込められていたの
である。




その時の俺はそんなことに気付きもしなかった。




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