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*4*
第 1 章 (後編)
〜出会い〜
?「あなた、誰ですか!?」
なんで、お前は俺が見えるんだ!?
普通、俺が見えるのは、死人か、死期の近い奴だけ・・・
そうか、こいつもうすぐ死ぬのか。
だったら、ちょうどいい。
この俺、直々に教えてやんよ。
「 おい、女、お前もうすぐ死ぬよ。」
さぁ、お前はどんな絶望に満ちた顔を俺に見せてくれるんだ?
ちなみに、目の前の女は、容姿はまあまあ整っていて、
この家の庭のでかさからすると、金持ちのお嬢様って感じだ。
しかし、俺は次の言葉に絶句する。
?「 それが、何ですか? それより私とお友達・・・」
「 はぁっ!? 信じらんねぇ!!」
こいつ正気と思えねー!!
普通もっと絶望すんだろ!
泣けよ!わめけよ!驚けよ!
ダメだ! ここにいては俺は壊れる!!!!!!
頭の回路がショートした。
このままでは俺はただの痛い奴だ!
「 俺は、忠告したからな!人間! 後で何があっても俺はしらん
からな!!」
?「 えっ ま、待って!!」
知らん知らん! 俺は、お前なんぞ嫌いだ!
「私っ 菊一 柊です! また、来てください! 私待ってます。
また、お話しましょうね!!」
「 ふんっ 覚えておいてやんよ。」
ただし、俺の嫌いな人間としてな!
俺は、すぐに門を跳び越えて外に出た。
もう二度と、会うことはない・・・
しかし、もうすでに俺達は、運命の輪の中に閉じ込められていたの
である。
その時の俺はそんなことに気付きもしなかった。
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