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*25*
僕は忘れない。
君がいたことを。
君が僕を守ってくれたことも。
僕の存在を認めてくれた君を。
絶対にーーー忘れない。
だから、君も忘れないで。
僕という1人の『人間』が君を愛したことを。
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story?
最終章*君がいた時間は巻き戻せない
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「あっでもわたし!レフトを探さなきゃいけないわ!どこにもいないんだもの!」
するとルシアさまはにっこり笑う。
わたしはこの笑顔を、信じることはできない。
偽善者のする笑顔だからだ。
つまり、ルシアさまは偽善者なのだ。
「ははっ、それは大丈夫だよ。彼はここにいるからね」
「…?なんの話よ?レフトはいないのよ!」
「ーーーボクが、レフトだよ」
ルシアさまはよくわからない笑顔と顔をする。
ほらね、信用ならないよ。
ねぇ、カオルくん?
この世界には偽善者しかいないの?
腐りきったわたしに教えて欲しい。
「んなわけ…」
「みぃーつけた♪」
ーーーー!!!?
このなんとも言えない恐怖心。
彼女がきた。
彼女がわたしたちを見つけた。
さすがのルシアさまも顔を歪ませる。
「稟璃海もいれてってば♪ね?」
あ。
なんだろう?
この不思議な感じ。
誰かの気配ーーー?
あ…。
優しくて綺麗な肌を持っていてーーーピアノが上手で。
カオルくんのーーー気配。
カオルくんの気配がする。
ーーー稟璃海さまから。
否、そんなはずはない。
「さぁさぁ?やろうよ!続きをーーー。ね?神々戦争ーーー。」
「ーーーふふっ、やれ!」
ルシアさまが叫ぶと煙を出す木の上から、金髪の長い髪の神と水色の髪の神が出てきた。
「ーーークレア!アレン!」
「わかってるわよおおお!!!!」
剣を振り回すクレアの姿に水を巻き上げるアレンの姿。
それを華麗によけるはーーー稟璃海。
稟璃海にとってはこれ程度のものは遊びに変わりないのだ。
「ーーっ、んのやろ!!
華麗に動いてんじゃないわよ!!!!大人しく殺られろなさいよおおおおおお!!!」
「えー?嫌だよっ。こーじゃなきゃ楽しめないじゃん♪」
「ーーーっああああ!!!んのやろおお!!!」
「ひゃははははははははは!!!!」
愉快愉快。
華麗に踊る彼女はーーー美しい。
さすがのルシアさまもわたしも唖然として魅入ってしまう。
それほどに彼女は美しい。
敵を褒めるのはどうかと思うがほんとうに美しいのだ。
「ゆるさなああああい♪稟璃海、お処置きしてあげる!」
「ーーーひっ、ひっあっひああああああ!!!!?」
クレアさまは首を捻られーーー
グシュウッーーーー!!
血が吹き出す。
クレアさまはもう首から上がなかった。
痙攣するように「あっあっああっ」と、身体を震わせうめいている。
「やだわ!なにこれ!美嘉ちゃん!逃げましょ!」
「嫌!カオルくんはわたしたちを助けるためにーーー
それなのに逃げるの!?レイコちゃんはそんなことできるの!?カオルくんの、死を無駄にするの!?」
「でも!美嘉ちゃん!!
落ち着いてっ!よく考えてよ!もっと人が必要なのよ!?これじゃーーー全滅よ!!」
水を巻き上げるアレンは一気にその水で稟璃海の首を絞める。
稟璃海は少しゆがませる。
ーーーーーーが。
「いたっあああいっ…なんてね♪
こんなの稟璃海に通じると思ってるの?ばっかみたいね!!
哀れな人間!死んでしまってるのね!ふふふ!!」
そしてカオルくんを足で転がす。
ーーーこいつ!!!
なんてことをーーー!!
許さない。
絶対にーーーわたしはこいつを許しちゃいけない。
「おまえこそーーーゆるさなああああい!!!!」
わたしは油断していた稟璃海の足を蹴飛ばす。
じゅささあああ!!!
稟璃海は一気にすべる。
土の上を華麗にすべる。
「おまえのせいでー!!そうだ!!おまえさえいなければああああ!!!カオルくんはああああ!!!」
コントロールできなかった。
わたしはわたしを抑えれない。
まずい。
どうすればーーー!
わたしは暴走している。
魔力が暴走をしている。
駄目だ。
止められない!
許せないんだ。
カオルくんがーーーーって考えると。
もう戦争が終わっても元の生活も、日常も壊れていてもとには戻せないんだ。
だったらーーー
だったらーーーいっそ。
こんな世界。
「こんな世界滅んでしまえばいいのにーーー」
わたしからでた言葉。
この言葉と同時にわたしは稟璃海の心臓にクレアの使っていた剣を刺した。