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*4*
******美嘉
「・・・いにしえの魔女・・・?」
「ああ。
この世にはいにしえの魔女という東の森に隠れて住んでいた魔女がいたらしい。
だが、王国にバレ、その魔女は公開処刑だったらしいーーー。」
カオルくんは学園の図書室である一冊の本ーー、『いにしえの魔女』を手に持っていた。
「どうして公開処刑を?」
その魔女はなにかしたの?
危ないものだったの?
「・・・この本によれば災いをも招く魔女だったとかいてあるよ。」
「呼びたくて・・・よんでるのではないのに?
可哀想じゃない?持って生まれた能力かもしれないし・・・」
彼女だってそんなことは望んでいないかも。ただ生まれ持った能力かもしれないのに・・・。
理不尽だ、そんなのは。
絶対に可笑しい。
「そうだね。
でもーーーいにしえの魔女だからね。災い、不幸を招くとされるなら僕でも処刑・・・してるかもしれないよ」
「!でもっ」
「だって、周りの者にナニカ合ってからじゃ遅いじゃないか」
「・・・たしかに・・・うん」
カオルくんは何故か決意を決めたようにみえた。
そして、
いにしえの魔女の本が夕焼けにきらめていた。
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