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*2*
第一話
彼女と出会い、一目惚れしたのは今から3年前だっただろうか。
それから半年後、俺から告白し付き合うことになった。
あの時の君は、鮮やかに光っていて。
俺は今でも、鮮明に覚えていた。
大学に入って一ヶ月、慣れ始めた所に彼女と出会った。
「なあなあカイト、あの子可愛くね?」
大学に入ってから出来た友人が、一人の女性を指差した。
「え?あぁ、あのツインテの子?」
友人の指先をたどってみると、長いツインテールの女性が一人。
「いや、違う違う。その隣の子だよ」
たしかに隣を見ると、流行りの女優に似たような美人だ。
だが、カイトの目にはその美人は入っていなかった。
その長いツインテールの女性の鮮やかに光るような雰囲気に、一目惚れしていたのだ。
次の日。
「おーいカイト!」
友人は昨日の女性のことを気に入ったらしく、遊びに誘ったとの事だ。
「お前も行くだろ?あのツインテの子と2対2って約束なんだよ」
カイトはドキッとした。
まさか、自分の気持ちが友人にバレているんじゃないか、と。
「はは、まだ短い付き合いだけど、お前分かりやすいからさ」
お見通しだ、と笑われてしまった。
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