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【ボカロ】君の体温【自己解釈】
作者: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac  (総ページ数: 12ページ)
関連タグ: ボカロ 自己解釈 君の体温 
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10~

*10*

『昨日、未来が死んだ』


「どういう事!?み、未来が…死んだ…?冗談言うな…」
カイトは、冗談言うなって…、と軽く返そうとした。
「お前こそ!…お前こそ!……本当、最低だなお前」
拓海は、あきれたようにへらっと笑った。


「俺、事故現場を見たんだ。バイトの帰りに」
「パトカーや救急車が止まってて、近くの野次馬に聞いたら、結城さんが車にひかれたらしいってさ」
あまりに淡々と話す拓海に、カイトは少し腹が立った。
「ふらふらしてて車道にでちゃってたんだと。そんで昨日の夜死んだらしい。そこはニュースでやってた」


「は!?ニュースで…!?」
カイトはまだ、状況が理解できずにいた。
未来が、死んだ?
「どうして…」


「お前らのせいに決まってんだろ」


現実を突き止められた感じがした。
気持ち悪くて、吐き気がする。
俺の選択で、未来はー…。


「お前と小波が、結城さんを殺したんだ」


拓海は、まっすぐな目でこちらを見ていた。
カイトは逃げたくてしかたがなかった。

俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで 俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで 俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで 俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで 俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで 俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで 俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで俺のせいで



でも、どうしても。
「あ、おかえりカイト」
にっこりと微笑む君に。


すがりつくことしか出来なかった。

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