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壊れた後の物語
作者: 彩都 (総ページ数: 20ページ)
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作者: 彩都 (総ページ数: 20ページ)
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*2*
それに対し、少年は身長約160センチだった。
男性19歳にしては低かった。
少年の髪の色は茶色、一応地毛だったが、よく小学校の校長(少年の学校は毎年校長が変わっていた)に怒られていた。
その度に両親はアルバムを見せていたという。
少年が安い賃貸の家に引っ越した時も驚かれた。
まぁ、それは久しぶりだったので戸惑ったが。
何故ならアメリカに長年住んでいたからだ。
さしずめ、二週間もしたら住人と解け合えた。
そして少年は大学へ入った。
19歳だが一年生だった。
借家には十年浪人しているお姉さんも居たが落ちていた。
そんな事はどうでもよかったが、大変だったのは勉強だった。
日本の勉強なんかしてねぇよ、そう思った位だ。
そんなある日、少年の数少ない電話帳の人の内、少女が電話をかけてきた。
「はいはい、僕だけどどうした?何か用か?」
そう言うと彼女は笑いながら言った。
「アハハっ!用が有るも何も、クーちゃんこの土地の地形とか分からないでしょ?だから案内しようと思ったんだ!今日空いてる?」
「今日は夕方から学校だから案内するなら急いでくれ」
「あいあーい!今からクーちゃん家行くね!待ってて!」
そう言って電話を切った。
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