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ハロウィン☆パーティ
作者: 彩都  (総ページ数: 23ページ)
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10~ 20~

*4*

プリっとした皮から現れるのは迸る肉汁と熱々の肉!肉!肉!
一口かじり、友は思う。
日本とは大違いだ…!
そう思いながら二口目、三口目へと箸が進む…箸ではなくフランクフルトが進むか…
因みにジャックの首の穴から食べている。
案外大きく作ってくれた物だ。
すると友の目の前にピエロの様なメイクをした声が甲高い人が現れる。
「ねぇ、君、私にその左手にあるフランクフルトを一本頂戴?」
透かさず友は言う。
「自分で買えばいいじゃん」
「お金が無いのですよ、コチラ側の通貨等持っている訳無いのに…」
突然意味不明な事を言うピエロ。
するとマントの隠しポケットから黒い封筒を手渡す。
「これはパーティの招待状だ、もうじきバスが来るだろう、一緒にパーティへ行こう、これが通貨の代わりで良いかい?」
黒い封筒には、確かにパーティと書かれている。
友は面白そうだったので行く事にし、左手のフランクフルトを渡した。
「では、私は少し歩いてくるから待っていてくれるかい?バスが来たら君の所に行くからさ」
「うん、良いよ」
そう言ってピエロは駆け足で消えた。
友は貰った封筒を詰め合わせの袋に入れた隠しポケットに入れた。
これで落とす心配は無い。

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