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作者: 209Kai (総ページ数: 16ページ)
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第4話「少しでもみんなの力になりたいです!!」
「1、2、3、4、5、6」
屋上でODSの練習が行われている。海未が振 り付けの指示を行っている。
「美乃、テンポが遅れています。穂乃果、また この前言ったところ間違っています。雪穂、 少しテンポが早いです。」
海未がそれぞれのメンバーに指示を出す。
「やっぱり体がついてこないね〜。」
美乃は水を飲みながら言う。
「最初のほうは大変だけど、いっぱい筋トレやるから少しは体力付くから大丈夫だよ。」 花陽がなぐさめる。
すると穂乃果と練習していたことりがダンスをやめ、ドアを見た。
「さっきから誰かが覗いているような……。」 「私も何か人の気配がします…。」
海未も怪しがる。
「きっと気のせいだよ!!」
雪穂がすべてをもみ消す。
「もしかして幽霊とか…。この学校100年近く あるから。」
「それはない!!」
穂乃果が言うと雪穂が突っ込んだ。
「よし!!それならいっそのことドアを開けてみよう!!」
美乃がドアノブをさわった瞬間だった。 ガチャン!! ドアが閉まり、ドアに引きずられた美乃がド アに頭をぶつけた。
「痛い!!」
美乃が言う。
ドタドタ…。
階段をかけ下りる音が聞こえた。そして屋上の真下では、クラスの用事を済ませた凛と真姫が歩いていると前から女の子が走ってきて……
ドン!!
凛にぶつかった。
「痛いにゃ〜てっことりちゃん………!?でもな んかすこし違うような…。」
「す、すいません!!」
すると女の子は走ってどっかへ消えた。その子はことりに似ていたが格好が1年生だった。
(あの子ことりじゃないなら…あっでもこの前放送部の由美が『かわいい後輩入部したんだ〜!!』 とか言って一緒にお昼食べた子じゃ…。)
真姫が何かを思い出す。
その日の夜、ことりの家では
「やっぱりμ\\\'sの曲てっよかったな〜。次は ODSてっいううち(音ノ木坂)の新たなスクールアイドルに期待したいな〜。それにお姉ちゃんもいるし。」
これを言っているのことりの妹の南つばめ。 彼女は音ノ木坂学院の1年生である。そこにことりがやってきた。
「またμ\\\'sの動画見てるの?」
「うん!!やっぱりお姉ちゃんの作る衣装はすご いよ!!私なんかそんなかわいいもの作れないからね〜。」
「ならつばめ、放送部じゃなくて、アイドル研 究部に入部すればいいのに?」
「私は歌とかダンス下手だし、私機械系のほう が詳しいし」
「なるほどね…。それにつばめ、壊れたミシン の配線を直せたからね。」
するとつばめは照れた。
次の日1年生の教室では
「真姫ちゃんが作ってくれたODS新曲てっこれか〜」
亜利沙が耳にイヤホンを入れた。
「私にも聞かせて!!」
美乃もイヤホンをつけた。
「やっぱりいい曲〜。」
美乃と亜利沙が軽くリズムに乗る。
「私もさっき聞いたけど真姫ちゃんすごいね!!」
雪穂が言う。
(ODSのデビューも間近か〜。)
つばめが3人のことを遠目で見た。
放課後、屋上では
「やっぱり今日も誰かが覗いているがします!!」
海未がドアに指を指す。
「やっぱり幽霊じゃ…。」
「だからはそんなわけない!!」
穂乃果が言うと雪穂がまた突っ込んだ。
「よし!!今回も思いっきりドア開けよう!!でも私 前回おでこぶつけたし…。」
「だったら凛がやるよ!!」
「頼んだよ凛ちゃん!!」
そんなわけで美乃の代わりで凛がドアを開け ることになった。
「行くにゃー!!」
ガチャ
凛が思いっきりドアを開ける。
「うわ〜!!」
なんと覗いていたのはつばめだった。
「つばめ…!?」
ことりが唖然としながら指を指す。
(しまった!!見つかった…。)
するとつばめははじめまして階段を駆け下り始めた。
「こうなったら追っかけるしかないね!!」
「待つにゃー!!」
穂乃果が言うと凛が走ってつばめを追っかけ 始めた。そしてみんなが続いた。
「つばめ、かつてリレーの選手だけあっただけ で速いよ!!」
雪穂が軽く息を切らす。
「雪穂ちゃんつばめちゃんと同じ中学?」
美乃が雪穂に追い付く。
「うん!!だからつばめの足の速さはわかるけ ど、私たちじゃ追い付かないよ!!」
するとそこに花陽が追い付て言った。
「凛ちゃんならすごく足が速いから問題はない 思うんだけど……。」
先頭を走っていた凛がとんでもないことを思い付く。
「こうなったら力技しかないね!!」
すると凛はアクロバットにつばめに飛びか かった。
「うわ〜!!」
つばめは凛の下敷きなったがつばめは強行で 抜け出した瞬間!!
「えい!!」
「お姉ちゃん!!」
なんとことりが飛びかかってきたのだ!!
「つばめちゃんどうして私たちのこと?」
穂乃果が聞く。
「とりあえず部室で聞こうか。」
真姫が言うと部室へ向かった。
そして部室では
「すいませんでした!!」
つばめが謝った。
「でもどうして私たちのこと?」
美乃が聞く。
「ODSのみんながすごくて、でも私は歌もダン スも下手だからそれに私放送部所属だし。で も私は放送部らしい手伝いをしたいなと思っ たんだけど、なかなか言い出せなくて…。覗くことしかできなくて…。」
「それで私たちODSのマネージャーをやりたい の?」
穂乃果が聞く。
「はい!!だからよ、よろしくお願いします!!」 つばめは頭を下げた。
「よろしくね。」
亜利沙が言う。
「よろしく!!」
「最初からそう言えばいいのに!!」
「PVの編集とかの手伝いお願いね。」
続いて穂乃果、真姫、ことりが言う。 果たして音ノ木坂学院のスクールアイドルに はどのようなパワーアップが見られるのか。 そして今年もあの大会が始まろうとしてい る。