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作者: 209Kai (総ページ数: 16ページ)
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第5話「ODSデビュー」
「な、なんですと〜!!」
朝っぱらから家でスマホを叫んでいるのは花陽。
「花陽朝っぱらからうさるさいぞ〜。」
これを聞いてため息をついているのは花陽の兄の小泉陽一。
「お兄ちゃんこれ見てよ!!」
「今年も出るの?えっと〜……。」
「ODSだよ!!」
「そうだそうだ!!」
「とりあえず美乃ちゃんに電話してくるよ!!」 すると花陽は美乃に電話をした。
「えー!?なんですと!!」
「そうとうとうあの大会が始まるんだよ!!」
「今ネットで確認してみるよ!!」
そして美乃がネットで確認すると
「私もとうとうこのステージに!!」
「どうした美乃?朝っぱらから」
これを言っているのは美乃の兄の沢村新太。
「これこれ!!」
「ふ〜ん。美乃たちのグループも参加する の?」
「多分参加すると思うけどな〜。私の憧れのステージだから!!」 美乃が目を輝かしていると新太が言った。
「お前そんなこと言っていてもいいが時間大丈 夫か?せっかく兄ちゃんが一編成しかない E231系950番台が来る時間調べてやったのに もう津田沼駅に来るぞ!!そんな家でゆっくりし て………。」
「うわ〜もうこんな時間!!今日こそ走行音録るんだから!!」
美乃がそれを言うと家を飛び出した。美乃が住むのは千葉県習志野市。最寄り駅の津田沼駅まで向かった。津田沼駅に着くと、総武線 のE231系950番台がいた。その電車に飛び乗りした。そして美乃は学校のバックと一緒に 持っていたマイクをもう一つのバックから出し、ICレコーダーにマイクを着け、走行音の 録音を始めた。
(アイドルの曲もいいけど走行音聞くのもいいな〜)
美乃がE231系950番台の走行音にいやされ る。美乃は鉄道マニアであり、走行音を録る 録り鉄である。E231系950番台とはE231系の試作車両で、微妙に走行音が違う。
電車は本八幡に到着。本八幡から都営新宿 線で神保町の一つ前の音ノ木坂駅(小川町駅) まで向かう。
「まもなく音ノ木坂です。音ノ木坂高等学院前です。」
アナウンスが流れ美乃は電車を降りた。駅の 出口を出ると
「美乃ちゃん〜おはよー!!」
花陽と凛が手を振った。
「おはよー!!さ〜この日がとうとう来たよ!!」
「ODSのPV撮影にゃ〜!!」
「とうとうODSがデビューだよ!!」
「楽しみだね!!」
「わくわくするにゃ〜!!」
音ノ木坂学院に着くとみんながいてライブの 準備を始めていた。
「おはよー。凛ちゃん、花陽ちゃん、美乃ちゃん!!」
穂乃果が言う。
「おはよー!!とうとうデビューだよ!!」
美乃の興奮が止まらない。すると花陽が話始めた。
「実はODSのみんなに重大発表があるんだよ!!」
「そうなんだよ!!」
美乃も言った。
「なになに重大発表てっ?」
穂乃果が尋ねる。みんなが花陽と美乃を取り 囲む。
「それはね…」
「なんとあの大会が…」
花陽と美乃が言う。
「あの大会てっまさか!!」
雪穂が言うとみんなが「まさか!!」という顔をした。
「始まるだよ『ラブライブ!』が!!」
花陽と美乃が声を合わせて言う。
「えっ『ラブライブ!』てっあのスクールアイドルの甲子園の?」
つばめが聞く。
「うん!!」
2人がうなずく。
「予選さえ勝てばあのステージに!!」
亜里沙が言う。
「なんかわくわくしてきた!!」
雪穂が自分の手をおもいっきり握った。 「よ〜し今日のライブがんばるぞ〜!!」
「おー!!」
穂乃果が言うとみんなが叫んだ。
「私、屋上に機材の準備してくる!!」
そう言うとつばめは部室を飛び出し、屋上へ 走って行った。ODSのみんなもライブの衣服 に着替えを行った。着替えを終えみんなが輪 になった。
穂乃果「1」
ことり「2」
海未「3」
真姫「4」
凛「5」
花陽「6」
雪穂「7」
亜里沙「8」
美乃「9」
「ODSミュージックーーーースタート!!」
そしてライブ会場の屋上へ向かうとたくさんの観客がいた。そのたくさんの観客の前で穂 乃果が言った。
「みなさんこんにちは!!私たちは新たな音ノ木 坂学院のスクールアイドルODSです!!新たに新1年生も加わり私たちは再びデビューします!!」
すると音楽が流れ始めライブが始まった。
これがODSのデビュー曲「今、始まるStory」 となった。
ライブが終わり片付けの時放送部のフミ カ・ヒデコ・ミカにこんなことを聞かれた。
「ねぇ『ODS』てっ何の略称なの?」
「ODSの略称はね…」
穂乃果が言おうとした時…
「みんなの夢Storyです!!」
美乃が答えた。だがみんなが唖然とした。
「美乃ちゃん…」
「美乃…」
ことりと海未が笑いをこらえる。 「『Story』てっ…」
真姫の顔が引きつる。
「私なんか変なこと言った?」
美乃が自分の顔を指す。
「『Story』が英語になっるよ!!本当は『みんなの夢物語』でしょ!!」
つばめが笑った。
「美乃ちゃんてっ天然でおもしろいね。」
フミカが言う。するとみんなが笑い出した。 ODSは華々しいデビューを飾った訳だが、 ここからが地獄だった。