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ラブライブ!Our Dream Story
作者: 209Kai  (総ページ数: 16ページ)
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10~

*9*

第9話「願いの北斗星(流れ星)(前編)」
 部室ではミーティングが行われていた。
「結局、上野動物園に行っても、何も作詞出来なかったよね〜」
「何気に思いつきましたけど、なんかいまいちでした。」
「それにお姉ちゃん『動物さんのコスプレでやれればいいな〜』とか言ってたけど、後々『動物さんの毛皮でもいいね』とか言ってたし」
つばめが、ことりを見た。
「そんなこと言ってないよ〜!!」
ことりが両手を振った。
「そうなったら合宿だ〜!!真姫ちゃんだから………。」
穂乃果は真姫を見た。
「わかったよ。」
真姫はため息をつきながら言う。
「真姫ちゃんの別荘てっどこにあるの?」
「伊豆の方にひとつと、北海道の小樽の方にひとつあるね。」
真姫が指を折りながら言った。
「伊豆の方は暑いから、北海道の方がいいね。」
雪穂が言う。
「よし!!じゃあそうしよう!!」
「おー!!」
穂乃果の言うとみんなが手をあげた。
「北海道てっ何で行くの?」
「今年は何で行きましょうか?」
海未がみんなに聞く。
「なら寝台特急で行きたい!!」
美乃が言う。
「北斗星で行くの?」
「うん!!行程表は私に任せて!!」
美乃が言う。
「じゃあ私が切符を取ってくるよ!!」
「じゃあ花陽ちゃんお願い!!」
「うん!!」
 その日の夜花陽は
「お兄ちゃんそういうことでお願いします!!」
「なんで俺なんだよ!!」
陽一がため息をつく。
「だってお兄ちゃん大宮駅のみどりの窓口で働いているんでしょ!!」
「父さんがいるだろ!!」
「だって今日パパ当直じゃん!!」
ちなみに花陽の父は東京駅で働いている。
「わかったよ!!」
「ありがとう!!」
 それから数週間、花陽からみんなは切符を受け取り、上野駅にみんなが集合した。するとアナウンスが流れた
「まもなく13番線に室蘭本線経由、寝台特急北斗星3号札幌行きがまいります。危ないですから黄色い線の内側でお待ちください。この列車はご乗車には寝台券が必要となります。」
すると北斗星が推進回送で入線してきた。横で美乃が撮影をしていた。
「24系25型の北斗星か〜!!寝台特急に乗るの初めて!!」
それを見たみんなは
「美乃てっ」
「鉄道マニアなんだね〜」
亜里沙と凛が苦笑いした。
「みんなは先に乗っていていいよ。」
「わかったよ!!美乃乗り遅れないでね。」
「大丈夫だよ!!」
美乃はいろいろと撮影をし、列車に乗り込んだ。
 席順は1つ目の寝台のボックスに、ことり、つばめ、穂乃果、雪穂で2つ目が花陽、凛、真姫、美乃で3つ目が海未と亜里沙となった。
 19:03列車は汽笛とともに出発した。すると穂乃果が
「あれ?美乃ちゃんは?」
「あそこにいるよ。」
雪穂が指を指す。美乃のところに穂乃果が来ると美乃は手で、「しぃ」とジェスチャーした。美乃は、マイクを持って、録音を始めた。するとチャイムが流れ
「JR東日本をご利用いただきましてありがとうございます。この列車は寝台特急北斗星3号室蘭本線経由札幌行きです。停車駅と到着時刻をお伝えいたします。大宮19:28、宇都宮20:27、郡山21:25、福島22:27、仙台23:27
函館には明朝6:34、森7:26、八雲8:05、長万部8:29、洞爺8:59、伊達紋別9:11、東室蘭9:32、登別9:48、苫小牧10:19、南千歳10:41、終点札幌には11:15を予定しております。担当車掌はJR東日本上野車掌区沢尻、島野、JR北海道札幌車掌区麻野、三郷が終点札幌までご案内します。これから車掌が切符の点検にまいります。次ら大宮です。」
車内チャイムが鳴り終わると美乃はマイクを切った。
「よかった〜!!北斗星の車内アナウンス録れて!!」
「美乃ちゃんてっ電車の音を録るのが好きなの?」
穂乃果が聞く。
「うん!!みんなにはわかりにくいけど、列車てっいろんな違った音が聞けて楽しいんだよね!!」
そこに雪穂が来る。
「よく音楽とか聴いているけど、それてっ?」
「うん!!車内アナウンスとかばかりだね。もちろんアイドルの曲も聴くけど、こっちも聴くのも楽しいんだよ!!」
その後みんなは上野で買った駅弁を食べた。食べ終わると美乃が立ち上がり、みんなに言った。
「ねぇロビーカー行かない?」
「そんな車両があるの?」
「うん!!だから行こう!!」
「わかった。」
みんなは6号車にあるロビーカーへと向かった。
「ここがロビーカーか〜。」
亜里沙が言う。
「ここでゆっくりするのがいいんだよね〜。」
美乃が言う。
「暗くて外は何も見えないけど確かに癒されるにゃ〜。」
凛が外を見る。みんなはロービーカーでゆっくり話をしていた。だが美乃はというと
「美乃、何してるんですか?」
海未が聞く。
「ああこの前真姫ちゃんに『流れ星をテーマにした曲を作曲してくれない?』てっお願いしたら、昨日完成したからそれを聴いて作詞をしているの。」
「どんな曲ですか?」
「はい」
美乃は海未にイヤホンを渡し、海未は曲を聴いた。
「美乃が作詞するですか?」
「うん。私が原案を書いて、みんなに見てもらおうと思ってね。」
するとその話にみんなが入ってきた。
「美乃ちゃんが作詞するの?」
ことりが聞く。
「うん。テーマはこの『北の流れ星 北斗星』をテーマにしようと思ってね。」
「なるほどね。」
「なら美乃ちゃんに作詞はお願いするよ」
「わかったよ!!」
「じゃあ私テーマにちなんだ衣服考えておくよ」
ことりが言う。それからみんなは寝台に戻ることにした。(続く)

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