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のんのんびより 「お泊りした。」 
作者: なまはげ  (総ページ数: 10ページ)
関連タグ: 二次小説 日常系 特撮 コラボもあり その他もあり 
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*6*

「その7」です。

小鞠「う〜ん・・・。こういう場合一番ありえそうなのは物置とかだよね。」
れんげ「こまちゃん甘いん。このみ姉はそんな単純じゃないん。」
小鞠「た、確かに・・・。で、でもさ、一応探ってみようよ、このみちゃんなんだかんだ言っても優しいし、もしかすると、れんげのために手加減してくれてるかもよ?」
れんげ「じゃあ、物置探ってみるのん!」
れんげと小鞠は2階の物置を探ってみたが、このみはいなかった。
れんげ「う〜む・・・。やはりこのみ姉は一筋縄では見つからないん・・・。」
小鞠「だね〜。よし!他のトコ探してみよう!」
れんげと小鞠は2階の他のこのみが隠れていそうな場所を手当たり次第に探ったが、見つからなかった。そんなこんなで30分程たってしまった。
小鞠「うわ〜みつからないな〜もう!」
れんげ「ここまで探しても見つからないとなると、2階じゃないかも知れないん!」
れんげも真剣な表情でそう言った。
しかし、その直後、夏海の大声が表から聞こえた。
夏海「れんちょーん!!こまちゃーん!!このみちゃんいたよ!!」
2人はびっくりして、また手をつないで階段を下り、外へ出てみた。が、夏海の姿も見当たらない。
小鞠「あれ〜?夏海のヤツいないじゃん!」
れんげ「こまちゃん、なっつんの声、あっちの方から聞こえた気がするのん!」
れんげが指さした先には庭の物置があった。
小鞠「えっ、本当!?」
小鞠はそう言うと、れんげといっしょにその物置に向かった。
小鞠「夏海のヤツ、もしかしてこの中に?だとしたらなんで・・・」
小鞠が疑問に思っていると、れんげが早くも物置の戸を開けた。
小鞠は慌ててれんげのそばによった。
すると物置の中から、突然夏海とこのみが顔を出した。
夏海・このみ「うわーーー!!」
れんげと小鞠は悲鳴をあげたが、小鞠がその直後、れんげをかばうように両手でれんげを抱きしめた。 そのために、小鞠は腰を抜かした。
小鞠「うぎゃーーー!!・・・れ、れんげ・・・怪我はない!?」
小鞠は泣きだしながらもれんげにそう聞いた。
れんげもびっくりしていたが、「だ、大丈夫なのん!!」と次にはそう答えた。 小鞠は安心してひと息つくと、腰を抜かしながらも、今度は怒って振り返った。すると大笑いしている夏海とこのみが立っている。
小鞠「ちょっと・・・!!2人とも何やってんのよ!!アタシ腰抜かしたじゃん!!馬鹿!!」
夏海「ごめんごめん。ウチ、1階中探したんだけど、見つかんなくてねー。
もしかしてと思って庭の物置開けたらこのみちゃんいてさー。姉ちゃん驚かそうって、途中からこのみちゃんといっしょに隠れてたんだよ。」
このみ「ごめんね。れんげちゃん楽しませようと思って隠れてたんだけど、やりすぎちゃった?」
れんげ「このみ姉、やっと見つけたん!!よかったん!!」
れんげはまだ少し驚いてはいたが、両手を挙げて喜んだ。
夏海は相変わらず、腰を抜かしている小鞠を見て笑った。
夏海「アハハハハハ!姉ちゃん!!れんちょん守るとか言っておいて、れんちょんの方がよっぽど丈夫じゃん!!」
小鞠はようやく立ち上がると、「馬鹿!!アタシはれんげを守って腰抜かしたんだよ!!私、れんげのお姉さんだもん!!」と必死で言い返した。
このみ「まあ確かにれんげちゃん守ってたもんね。小鞠ちゃんよくやった!」
このみは小鞠をなだめた。
この富士宮家でのかくれんぼも仕込みのうちだったが、小鞠を驚かすところまでは流石にアドリブだった。 だがその結果小鞠も想定外のやり方でれんげをサポートしたので、小鞠の性格を知っていたれんげは「小鞠だって怖かっただろうに、自分の事を必死で守ってくれた」と気付き、感激した。 そしてもう1つ。小鞠が「私、れんげのお姉さんだもん!!」と言ってくれたのも嬉しかったのだ。姉妹でもないのに・・・。

「その8」へと続きます。

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