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のんのんびより 「お泊りした。」 
作者: なまはげ  (総ページ数: 10ページ)
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*7*

「その8」になります。

このみ「いやぁ私待ちくたびれちゃったよ〜。」
小鞠「だって、このみちゃん『いえのなか』って書いてたから、家の中探すの当然じゃん!」
夏海「まぁ、確かにちょっとセコいよね・・・ 。」
このみ「何言ってんの2人共。この庭の物置だって私の家の敷地の中にあるんだから、間違いでもないじゃん!」
このみは笑って言った。
夏海・小鞠「・・・・・・。」
仕込みとはいえ、このみがここまでやるとは2人にも想像がつかなかったらしい。
れんげ「このみ姉は流石なん!!」
だが、どうやられんげはご満悦だったらしく、このみに憧れの眼差しを向けた。
このみ「もうそろそろ日が暮れるから、3人とももう帰った方がよさそうだね。」
夏海「そういやお腹減ったしなぁ〜」
小鞠「お母さん、れんげのためにご馳走つくるって張り切ってたしね。」
れんげ「本当なのん!?ウチもお腹ペコペコなん!!」
このみ「じゃあ、れんげちゃん、またね。いい?なっちゃんたちのトコ戻ったら、たっぷり甘えるんだよ!!」
このみはそう言うと、照れるれんげとハイタッチした。
れんげは小鞠に連れられ、一足早く越谷家に戻って行った。このみは夏海に最後のエールを送った。
このみ「いい?後はなっちゃんたちに託したよ!!寝る時あたりも小さい子ってとっても不安になりがちだから、これも打ち合わせ通り頼むよ!!」
夏海「オッケー、分かってるって。絶対笑顔でいい思い出つくって、れんちょんに帰ってもらうから!!」
夏海も元気にこのみのエールに応えた。
そして越谷家に戻ると、雪子が腕を振るった料理が待っていた。
雪子「さあ、れんげちゃん!!たんとお食べ!!」
れんげ「いただきますん!」
れんげは雪子がつくった料理をモリモリ食べた。もちろん宮内家の味とは違うものだったが、そんなことは気にならないほど美味しく感じた。ご飯を3杯もおかわりした。
れんげ「ごちそうさまでしたん!!」
れんげは満足気にそう言った。
夏海「いや〜今日の料理はいつもと違って豪華だったなぁ〜」
夏海は元気そうなれんげを見て、気持ちがほぐれたのかついそんなことを言ってしまった。当然、この数秒後に雪子に軽く小突かれた。  とはいえ、
れんげと夏海と小鞠と卓は、気づくと思わず顔を見合わせて和やかな空気を分かち合っていた。 そして、ついにれんげは気づき始めていた。「やっぱり自分は自然とこの空気に馴染めている」と。 れんげは心も体も一気にほぐれていく感触を味わった。そんな時、日が完全に暮れているにもかかわらず越谷家の玄関の戸をちょっと強めに叩く音が聞こえた。雪子が出ると、来たのは駄菓子屋だった。

「その9」に続きます。

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