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ちわっす、ちわっすー。もちうまでーす。続き、いっきまーす!
・・・第三章 初めての妖怪合成!の続き・・・
水色の頭巾に水色の着物をきて、腰には黄色の帯。雪靴を履いた女の妖怪が物陰から顔を出している。
夏美「あれはなんていう妖怪!?」
フユ「あれは、」
ダーク「プリチー族の雪女だ。」
フユ「俺のセリフをとるなああああっ!」
夏美「喧嘩しない!雪女、なんで私を凍らせたの?」
雪女「えっ・・・。ばれてたの・・・?」
いや、名前からしてそうだと思うけど。
雪女「私・・・、私・・・、捕まりたくなあああああいっ!」
その瞬間、雪女の体からものすごい勢いで冷気が溢れてきた。
夏美「さ、さむーーーっ!雪女、話を聞いてーーーっ!」
雪女「捕まえられないように・・・氷の中に閉じ込めてあげる・・・。はああああああああっ!!」
夏美「話し合いは無理か・・・。じゃあ、二人とも、よろしく・・・って、うそっ!」
フユニャンは気絶しているし、ダークニャンはかろうじて耐えている状態。
夏美「二人とも、大丈夫?」
ダーク「お前・・・、この状態で大丈夫だと思うか・・・?」
夏美「思わない。てか、なんでそんなにダメージくらってるの?」
ダーク「俺たちみたいに・・・風属性の妖術を・・・使える妖怪は・・・氷属性に・・・弱い・・・。」
あ、なるほど。(ちなみに、フユニャンは『竜巻の術』、ダークニャンは『嵐の術』が使える。嵐の術の方が威力は上らしい。)
ダーク「ニャ、ニャン魔女を・・・呼び出せ・・・。」
夏美「え?」
ダーク「炎属性は・・・氷属性に・・・強い・・・。ぐっ!」
そう言い終わると同時にダークニャンの腕に氷の破片が刺さった。その勢いでダークニャン、気絶。
雪女「人間を狙ったんだけど・・・、外れたかしら・・・?」
やばい、このままじゃニャン魔女を呼び出す前にあたしまでやられちゃう!えーと、どっかに隠れなきゃ・・・。
吹雪の勢いがすごくて立っていられないから、這って移動。机の陰でウォッチにメダルを差し込む。
夏美「わ、私の友達!出てきて、ニャン魔女!よ、妖怪メダル、セットオン!」
フシギ、SYO-KAN!
フッシギフッシギブギウギ〜♪オレタチヤ、オオハッシャギ〜♪
「ニャン魔女!」
夏美「ニャン魔女!必殺技発動させて!」
魔女「じょ、状況が飲み込めないけど・・・、必殺技を発動させればいいのね?『マジ猫ファイニャー』!」
ボオオオオオオッ
雪女「きゃああああっ!」
夏美「はー、あったかい・・・。ニャン魔女、ありがとう。」
魔女「どういたしましてー☆それじゃあ、またねー。」
バフンッ(消えた音。)
ダーク「うぐ・・・。」
夏美「あ、ダークニャン起きた。って、腕から血が出てる!包帯はどこやったっけ・・・。」
ここで妖怪バトルをして怪我することもあるから、自分の部屋にも救急箱を置くことにしたんだよね。
夏美「あー、血が止まんない・・・。もう包帯巻いとけばいいか。」
ダーク「手当ての仕方が雑・・・。」
今回はここまで。ありがとうございました!