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*4*
二話『母と父と思い出と』
「あらあら、涼ちゃん。遠いところからわざわざありがとう」
「久しぶり、母さん」
台所からエプロン姿で出てきたこの女性が母。池上 華(いけがみ はな)。
黒いウェーブのかかった髪を耳の下で一つに結んでいる。
「ねぇ聞いてよお母さん!涼ちゃんが私のこと太ったって」
「確かに最近食べすぎねぇ...」
「お母さんまで...!」
「まぁせっかく来たんだから涼ちゃんゆっくりしてってね」
そう言うとそそくさと台所に戻っていった。
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