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*9*
「ハッピーバースデー雫!」
テーブルの上には母の手作りケーキ。
その周りにハンバーグ、唐揚げ、オムレツなど雫の好物が並んでいる。
他愛もない会話を続けていると雫がハッとしたように言った。
「そう言えば...私と涼ちゃんの前のお母さんってどんな人なのかな?」
本当、デリカシーの無い奴。それを笑い事で片付ける母達も。
僕は知っている。僕だけは知っている。
本当の親の事を...
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