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ポケモンストーリー コロシアム編
作者: たくと七星  (総ページ数: 36ページ)
関連タグ: ポケモン ポケモンコロシアム バトル アクション 恋愛 
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10~ 20~ 30~

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episode3「アゲトビレッジ」パート1


パイラタウンでダークポケモンを人々に手渡していたミラーボを撃退してプラスルを救出したヌーン一行、プラスルが仲間に加わり不思議なクリスタルを手に入れたヌーンとムン、そこでムンがあることを思い出した思い出した。


町を出た後、ヌーンとムンはある町へと到着した。緑豊かで小鳥のさえずりが聞こえてくる、透き通った小川が流れる人もポケモンも穏やかになれる美しい景観のある、アゲトビレッジに二人は来ていた。
「懐かしいなあ、ここへ来るのも。うーーーん」
涼しい風に当たってムンが背伸びをする。
「ヌーンさん、私ね小さい頃にここへ遊びに来たことがあるの」
「それで、久しびりにここへ遊びに行く目的だったんだよね」
「そうなの、私がここを出てから随分経つけど変わってないな、あ!」
綺麗な川の方へとムンが走った。
「わあ、綺麗」
透明に透き通った水を手にすくった。
「綺麗な水だ。何か思い出でもあるのかな?」
「うん、小さい頃によくこの川で遊んでたの」
整った顔立ちが水面に映る。艶やかに可憐に見える美少女は衣服を脱ぎ始めた。
「ムン?」
「うふふ、どう?ヌーンさん。この水着、私が作ったの」
ヌーンの前でムンは紫のビキニを楽しそうに見せてクルンと回ってみた。白い肌に淡いオレンジの髪がより可愛く可憐に見せていた。
「ああ、とても、可愛いよ。まるで深緑の森にいる泉で戯れる妖精みたいだ」
「え?や、やだヌーンさんったら・・・、でもすごく嬉しい」
頬を赤くして照れた顔をする。
「うふふ」
微笑んで綺麗な川の水に入って足を水に浸けた。
「はああ、冷たくて気持ちいい・・・」
無邪気に笑って水を蹴り上げる。手にすくうと体にかけて涼んで心地よい顔をした。
「ねえ、ヌーンさんも一緒に入ろう」
「いや、だけど・・・」
「それなら大丈夫」


「ムン、まさか僕のも作っていたなんて・・・」
クールな面持ちが赤面状態になっていた。ムンがヌーンに水着を着せてあげたからだ。ブルーの海パン履いているヌーンは嬉しいやら恥ずかしいやら気持ちが落ち着かなかった。
「さあ、ヌーンさん、一緒に泳ごう」
「ああ、ムン。ちょっといいかな?」
「なあに?」
キョトンとする可憐な美少女をヌーンが横抱きをした。驚くムンを抱いて川に入り彼女を水辺に落とした。
「きゃあ、冷たい!もう、やったな、それ!」
ムンがヌーンに綺麗な水を掛けて来た。ヌーンも水を飛ばしてじゃれ合いになる。ムンを濡らすと彼女の手を掴んで自分の胸元に体を寄せた。
「えへへ、ヌーンさん、こんなに楽しい時間を過ごせたの、本当に久々だった・・・」
「喜んでくれて嬉しいよ」
「私、今凄く幸せよ」
互いの距離と視線が近くになる。気がつくと二人は水辺で深い口付けを交わしていた。抱きしめ合い、舌を絡める愛情に溢れた甘い一時、口を放すと顔を合わせて笑顔になる。



「これから君のお祖父さんに会いに行くんだよね?」
川で遊んだ後、衣類を整えてふ二人は自然溢れる町を歩いていた。
(そうなの、この町に住んでるお祖父ちゃんに会いに行きたくてここへ来たのよ」
「そ、そうか・・・」
途端にヌーンは肩を強張らせて緊張感がガチガチになっていた。
「大丈夫だよ、お祖父ちゃんもヌーンさんがいい人だって解ってくれるよ」
「ああ、ありがとう、そう言ってくれると嬉しいよ」


続く・・・。

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