完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

ポケモンストーリー コロシアム編
作者: たくと七星  (総ページ数: 36ページ)
関連タグ: ポケモン ポケモンコロシアム バトル アクション 恋愛 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~

*17*

episode2「パイラタウン」パート9



「きーっ!よくもやってくれたじゃないの!お前達、やっておしまいなさい!」
 怒りに震えて二体のルンパッパにハイドロポンプをさせようとしたが、
「クワ?」
「クワッパ?」
 ルンパッパ達が構えてもハイドロポンプは発射されなかった。そう、ヌーンのムウマがうらみを使ってPPをゼロにさせてしまったからだ。
「今だ、ヤンヤンマ!」
「ヤマ!」
 ヌーンの指示でヤンヤンマは空高く羽ばたいた。
「にほんばれだ!」
 陽の光を出現させてステージに太陽の熱を広げていく。ブラッキーがさしおさえの鎖を飛ばして二体のルンパッパを拘束させた。
「ソーラービームだ!」
 羽根に光を最大まで溜めてソーラービームを発射した。光のビームは二体のルンパッパ達を飲み込み大ダメージを与えた。爆風が飛び、二体のルンパッパは黒焦げになってクルクルと回って力尽きた。
「やったーっ!ヌーンさんが勝った!」
 ムンがジャンプしてヌーンの勝利を喜んだ。抱きかかえているプラスル、一緒に応援していたエネコも嬉しそうだった。
「ききききーーーーーーーっ!貴方達覚えていなさいよーーーーっ!このままでは済まないと思うことねーーーーーっ!!!」
 金切り声を上げてミラーボは逃げ去っていった。四匹のルンパッパ達も涙目で大急ぎで主人を追って逃げていった。
「勝ったよ」
「イエイ!」
 ヌーンとムンが仲良くハイタッチする。
「ありがとう、あんた達のお陰でプラスルが助かった」
「ギンザルさんもこの子のことを心配していたわ」
「ギンザルさんが?」
「ああ、このプラスルが人質にされていたため動けなかったと僕達に言っていたよ」
「そうだったのか・・・、あの人に済まないことをしたな」
「さあ、すぐにここを出よう」 
 洞窟を出るとギンザルの家に戻る。
「あんた達は信頼できる人だと解ったよ、本当に感謝している。何かあれば私達も力を貸そう。プラスルもそれでいいかな?」
 足元にいるプラスルに声をかけると元気よく頷いた。するとプラスルはヌーンとムンの所へテクテクと歩いて二人の周りを歩き出した。
「あら、どうしたの?」
 ムンがしゃがんで声をかける。プラスルの瞳を見て彼女は自分達に何を伝えようとしているのかを直ぐに理解出来た。
「貴方の考え当ててあげよっか、私達の仲間になりたい?」
 ムンの言葉にプラスルは頷いた。
「そうかプラスル、お前もこの人達の役に立ちたいんだな。それにあんた達との間に絆を感じる。良かったらプラスルを連れてってもらえないだろうか?」
「ヌーンさんはどうする?」
「そうだね、ムンが仲間にしたいなら喜んで受け入れるよ」
「じゃあ、決まりだね」
 プラスルは嬉しそうだった。すると手に何か光るものを持っていることにムンが気付いた。
「あら、何かしらこれ?」
 それはパープル、ブラック、ブラウンの色をした三つのクリスタルだった。
「クリスタルみたいだね」
「ふむ、それは私も始めて見るな。アゲトビレッジにいるローガンさんなら何か解るかもな」
「アゲトビレッジ・・・そうだった!」
「ムン?」
「プラ?」
 ムンはハッと何かを思い出した・・・。

16 < 17 > 18