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ポケモンストーリー コロシアム編
作者: たくと七星  (総ページ数: 36ページ)
関連タグ: ポケモン ポケモンコロシアム バトル アクション 恋愛 
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episode3「アゲトビレッジ」パート5



 カポエラーは回転して竜巻を飛ばして来た。竜巻に飲まれてマクノシタは地面に叩き付けられる。しかしそれでも立ち上がり、カポエラーと対峙する。
「ヌーンさん、マクノシタ、頑張ってーっ!」
 ムンの応援が聞こえて来る。腕を回して戦闘態勢に入った。その時、
「!」
「何だ?」
 突然空から眩い光が流れてヌーンとマクノシタを包んでいった。光に飲まれて視界を塞がれるヌーンとマクノシタ、そして、目を開けると、そこは一面が真っ白の空間だった。目の前を見ると、一回り小さなポケモンが自分達を見つめていた。
「君は・・・!」
 パイラタウンでシャドーの戦闘員が繰り出したヤンヤンマ、ダークポケモンのハイパー状態で強制進化されたメガヤンマとの戦いでハイパー状態を浄化させたあの緑の妖精のようなポケモンだった。
(探していたよ、君のことを・・・)
 ヌーンの脳内からそのポケモンと思われる声が流れて来た。
「僕を?」
(僕はセレビィ、このほこらを守って来た者。そしてポケモンにすくう悪の力を浄化するもの・・・。君にあるものを授けに来たんだ・・・)
「あるもの、それは一体・・・?」
(ポケモンの技を最大限に引き出す力を持つ石を君に託す。これで、闇に染められたポケモン達に立ち向かうんだ)
 両手をかざして光を送り、ヌーンの掌にあるものを実体化させた。
「これは?」
 それはクリスタルをはめ込む穴が開かれていたリングだった。
(そのZリングでポケモン達に更なる力を引き出すんだ)
 そのセレビィの声と共に背景が元に戻った。
「何ぼんやりしている、カポエラー、やれ!」
 カポエラーが回転しながら迫って来る。
「マクノシタ!」
 カポエラーのキックが顔面にぶつかる。しかしヌーンの声に合わせてマクノシタはカポエラーの足を掴んで上空へ投げ飛ばした。
「プラ!」
 ムンの近くにいたプラスルが持っていたクリスタルをヌーンに投げた。ヌーンはそれを手に取ると腕にはめているZリングに装着させた。それを見て何かに気付きマクノシタは拳を叩く。
「さあ、行くぞ!」


続く・・・。

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