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episode4「バトル山」パート2
ハリテヤマとカポエラーは走りながらこれをかわしていき、カポエラーはとびひざげりでゴローニャを、ハリテヤマはつっぱりでヌマクローをはたいて地面に転倒させた。ゴローニャは体を転がして、ヌマクローは起立して体を浮かせて起き上がった。
「ふん、やってくれる!ヌマクロー、ゴローニャ!お前達のコンビネーションを見せてやれ!」
ダキムが二体に振り向いてあれをやるよう指示を出した。ゴローニャは頷き、ヌマクローは無表情のまま首を縦に動かしてゴローニャと顔を合わせると、ゴローニャの球体の上に乗った。
「あれは?!」
ムン抱きかかえられているエネコが口を開けて呆然としていた。そう、ヌマクローがゴローニャの上に乗っている、玉乗りの状態になっていたからだ。
「ヌマクロー、ゴローニャを転がしていけ!」
「・・・・・・」
無言で頷くと足を小刻みに動かしてゴローニャを転がし始めた。転がって接近してくるとカポエラーとハリテヤマはゴローニャを受け止めて押し返しにかかる。そしてメガトンパンチを振るってゴローニャを後退させた。
後ろに戻されるもヌマクローはバランスを整えて再び転がって来た。今度は高速でハリテヤマとカポエラーに迫って来る。
「かわせ!」
ヌーンの指示でカポエラーとハリテヤマは身を翻してこれを見事にかわした。場外に落ちそうになるとヌマクローは後ろの方へ足を動かしてスピードを調整させて何とか落下しないようにする。
「今だ!」
ハリテヤマとカポエラーが攻撃に出ようとした。しかしヌマクローが振り向いて二体にねっとうを飛ばして来た。やけどするほどの水しぶきを受けて二体は怯んでしまう。
「ゴロン!」
ゴローニャがロックブラストを飛ばして来た。上に乗っていたヌマクローがマッドショットを岩に当てて速度を早くした。超速球の岩が飛んでハリテヤマとカポエラーに迫って来る。
「落とせ!」
「カポ!」
「ドッスン!」
ヌーンの指示でハリテヤマとカポエラーははたきおとすで岩を落としていくが余りの速さに動きが追い付かなくなり岩を直撃していき最後の岩に命中した時には吹っ飛ばされてしまった。
「ハリテヤマ、カポエラー!」
ムンが叫ぶと二体は反転して起き上がった。
「ヌマクロー、ハイドロポンプだ!ゴローニャ、じしんをしろ!」
ヌマクローが飛び上がると、ゴローニャがじしんに出た。ハリテヤマとカポエラーはまもるに出ようとしたが、ヌマクローが上空からハイドロポンプを飛ばして先制して二体を怯ませた。そこへゴローニャがじしんをして大ダメージを与えた。
「潰せ!」
ゴローニャがプレスしてハリテヤマとカポエラーを下敷きにした。そして口からかえんほうしゃを吐いて二体を苦しめた。
「頑張って!」
炎を受けて苦しむ二体にムンの声が聞こえた。ハリテヤマはきあいパンチを振るってゴローニャを吹っ飛ばした。
転がされるゴローニャだがすぐに起き上った。ちょうどその時にヌマクローが着地して玉乗りの状態になった
「ドス!」
「カポ?」
ハリテヤマが何かをひらめいたのかカポエラーにある作戦を話した。それを聞いてカポエラーもやってみるかと頷いて見せる。息を合わせるとカポエラーは宙返りをしてハリテヤマの両手を繋ぎ逆様の状態になる。ハリテヤマとカポエラーが上下に合体したポーズ。それをやると二体は体を回転させた。トルネードをして接近してゴローニャとヌマクローを吹っ飛ばした。
「きあいパンチととびひざげりだ!」
ヌーンの指示でハリテヤマはきあいパンチ、カポエラーはとびひざげりをしてゴローニャを攻撃、ゴローニャは吹っ飛ばされて倒れこみ、力尽きるのだった・・・。
続く・・・。