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ポケモンストーリー コロシアム編
作者: たくと七星  (総ページ数: 36ページ)
関連タグ: ポケモン ポケモンコロシアム バトル アクション 恋愛 
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episode4「バトル山」パート1



 コワップの言っていたバトル山でのことは何なのか、ヌーンとムンは急いでオーレ地方の中心にあるバトル山に到着した。バトル山は、トレーナー達の修業の場としてもしられていて、その頂上には強大にして崇高なポケモンがいるとされている地である。
「着いたよ、ムン」
「うん」
 到着すると、施設の外ではトレーナー達が慌てていた。
「何があったの!」
 ムンが走り回っているアスリートに聞いた。
「大変なんだ、怪しい奴等が、白い衣を着た大柄の男がこの山に入ってセネティさんを!」
「セネティさん?」
「バトル山の施設を管理している人で優秀なトレーナーなんだ、その人が何とか戦っているんだけど・・・」
 アスリートがセネティと言うトレーナーが食い止めていることを説明した。話を聞くと苦戦していて追いつめられているようである。
「何かが起きているのかもしれない!」
「ヌーンさん、行こう!」
「ああ!」
 ヌーンとムンは急いで施設に入った。バトル山に入ると、そこはプロペラで浮遊していたパネルが幾つも連結して連なる場所だった。
「やはり・・・」
 予想していた通り、足場にはシャドーの戦闘員と彼等と通じる悪のトレーナー達が待ち構えていた。
「ヌーンさん・・・」
 プラスルとエネコを抱きかかえているムンが不安になる。しかしヌーンは振り向いて静かに微笑んだ。大丈夫だと無言で伝えると、エーフィ、ブラッキー、ハリテヤマ、メガヤンマ、カポエラー、ムウマを出して走り出した。ヌーンのポケモン達が並み居るポケモン達を蹴散らしていく。だが一匹のポケモンの攻撃がムンを巻き込んだ。ムンはエネコとプラスルを放して避難させたが、バランスを崩して足場から落ちてしまう。
「きゃああああああ!」
「危ない!」
 しかし間一髪でヌーンがムンの手を掴み、彼女を救出した。
「お怪我はないですか。僕のお姫様」
「ヌーンさん、貴方は本当に、私の王子様だわ・・・」
「さあ、僕から放れないで」
「うん!」
 そして遂にエリアの奥に到着した。
「!」
 目にしたのはシャドーの幹部と思われる大男に胸倉を掴まれているセネティだった。足元にはドゴームとマッスグマが倒れていて、既に敗北しているのが解った。
「おい、この山に伝わる伝説のポケモンとセレビィの笛を渡してもらおうか!」
 シャドーの幹部、ダキムがセネティに渡せと迫る。
「く、断る。お前達のような奴等に、決して渡さない!」
 ダキムはセネティを突き飛ばして無表情な顔をしているヌマクローに指示を出した。
「ヌマクロー、言うことを聞かないこいつを痛めつけてやれ!」
「・・・・・・・」
 顔色一つも変えず、無言で頷くとヌマクローはどろばくだんをセネティに投げようとする。
「待て!」
 そこへエーフィのサイケこうせんが飛んでどろばくだんを粉砕した。
「何い、誰だ!!!」
「シャドーの幹部は礼儀を弁えない人がいるのかな?」
「き、君達は?」
 セネティが振り向くとヌーンとその仲間達が自分を助けようとしているのが解った。
「貴様だな、俺の可愛い部下共を叩きのめしているのは、俺はダキム!シャドーの幹部だ。俺達の野望のためにここに伝わるポケモンを奪おうとしたいるのだ、その邪魔はさせん!」
 もう一つのボールを投げてゴローニャを繰り出してヌマクローとタッグを組ませた。ヌーンもハリテヤマとカポエラーを前に出してこれに立ち向かう。
「行けえ!お前達!」
 ダキムの指示でヌマクローとゴローニャがロックブラストよマッドショットを飛ばして来た・・・。


続く・・・。

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