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ポケモンストーリー コロシアム編
作者: たくと七星  (総ページ数: 36ページ)
関連タグ: ポケモン ポケモンコロシアム バトル アクション 恋愛 
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finalepisode「ラルガタワー」パート6



「ギャシャーオオオウ!」
「ピーヒョロロウ!」
 イベルタルとホウオウが羽ばたいてコロシアムの上空を飛び立った。イベルタルが後方からバークアウトを飛ばして来る。ホウオウは旋回しながらこれをかわしていった。イベルタルが鉤爪を開いて掴みにかかるが、ホウオウは宙返りをしてこれをかわし、だいもんじを飛ばして攻撃した。
「ギャシャーーーーーーっ!!!」
 怒り狂ったイベルタルが羽根を広げてデスウィングを放って来た。
「ヒョロローーーーっ!」
 ホウオウが鶏冠からせいなるほのおを飛ばして競り合いになるがホウオウが雄々しい声を上げてデスウィングを押しのけてイベルタルを攻撃してこれを墜落させた。
「ゲンガー!」
「ンガガ!」
 二体のメガゲンガーのシャドーボールをエーフィとブラッキーがかわすとジャンプと同時に、あくのはどうとサイケこうせんを飛ばして二体にダメージを与えた。
「グルル・・・!」
 コノハナがエネコロロに接近してつじぎりに出たがエネコロロはこれをかわすとすなかけをして怯ませた。
「エニャーっ!」
 体を翻してしっぽによるめざましビンタでコノハナを吹っ飛ばした。
「ベベベ・・・!」
 一体のオーベムがハリテヤマにサイケこうせんを飛ばしたが、ハリテヤマは腹を突き出してこれをガード、きつけを振るい、あてみなげで攻撃する。メガヤンマは二体目の飛ばすチャージビームをこうそくいどうでかわしていき、むしのさざめきを飛ばしてダメージを与えた。エンテイもだいもんじを飛ばして三体目を攻撃する。ムウマージは四体目と五体目の飛ばすサイケこうせんを吸収してマジカルフレイムで攻撃した。
「カポ!」
 カポエラーもグロウパンチを振るってメガバンギラスを後退させとびひざげりをして転ばせて、メガバンギラスとその軍団を追い詰めていった。
「行くぞ皆!」
 ヌーンの掛け声に応じてホウオウがねっぷう、エーフィがサイコキネシス、ブラッキーがあくのはどう、エネコロロは10まんボルト、ハリテヤマはめざめるパワー、メガヤンマはエアスラッシュ、エンテイはふんえん、ムウマージはシャドーボールを一斉に放った。攻撃はイベルタル、二体のメガゲンガー、コノハナ、五体のオーベムに命中して消滅させていく。
「バ、バン?」
 軍団がいなくなったことにメガバンギラスは動揺していた。
「カポエラー、今だ!」
「カポ!」
 ヌーンの意を受けてカポエラーは走り出した。回転してかわらわりを振るい、かみなりパンチを腹にぶつけて怯ませると、懐に入り込んで掴みあげてこれを投げ飛ばした。
「バババーーーーン!!!」
 メガバンギラスがアイアンテールに出ると、そのしっぽを掴んでスイングで上空へと投げ飛ばした。飛び上がると、飛ばされているメガバンギラスにグロウパンチを連発して攻撃し、かみくだくをかわしてかかとおとしをして地面に叩き付けた。
「バ、バババ・・・・!」
 グロッキー状態になっているメガバンギラスにヌーンがZリングを光らせた。
「これが、最後の一撃だ!」
 カクトウZを使いゼンリョクのポーズを取ってカポエラーに技の力を解放させる。カポエラーはメガバンギラスの前に走り出し、最後の一撃、ぜんりょくむそうげきれつけんを叩き込んだ。
「カポ!!!」
 とどめの一振りが当たった時激しい爆風がコロシアムを包んでいった。そしてすべてが晴れた時、メガバンギラスは力尽き、カポエラーが無事に立っているのが見えた。
「・・・・・」
 ヌーンはボールを投げて、メガシンカが解けたバンギラスをボールに収め、これをスナッチするのだった。
「ヌーンさん・・・・!」
 ムンが駆け寄ると、ヌーンは静かに頷いた。それを見てムンも静かに笑顔になる。カポエラーの方を見て、彼もスナッチを見届けて頷いた。
「よし、誰も見ていないぞ・・・・」
「ボス、早くこちらへ・・・」
 その頃、ヘリから出たワルダックとジャキラが気付かれないよう逃げ出そうとしていたが、
「そこまでだ!」
「観念しろ、お前達はもう終わりだ!」
 パイラタウンの警察がこれを取り囲んだ。ローガンのピカチュウも腕を組んで仁王立ちをしている。
「ぐぐ、じぐじょおおおおお!私の野望がーーーーーーっ!」
 ワルダックは駄々をこねて悔し涙を流し、ジャキラは膝を付いて絶望した表情をするのだった。
「ヌーンさん、皆のためにありがとう。最高に素敵でカッコ良かったよ!」
 コロシアムの晴れ渡る天気で眩しい笑顔でムンがヌーンの勝利を称え、ローガンとギンザル達もヌーンの勝利を祝福した。
「ヌーンくん、よくやってくれた、オーレの全てのトレーナーに代わって礼を言おう」
「君達のお陰でポケモン達が救われたのだ」
「いえ、僕のちからだけじゃない、ムンと、彼等がいてくれたからこそ、勝つことが出来た・・・」
 空を見上げると、ホウオウが金色に光って羽ばたいていた。ヌーン達の勝利をもたらしたことを喜んでいるかのように飛び回ると、ヌーンを見下ろして何かを伝えるとオーレ地方の空を飛び立っていった。
「ヌーンさん?」
「何?」
「ホウオウ、何て言ってたのかな?」
「また会おう、そう聞こえた気がする・・・」
「そっか・・・、うん、また会える気がする。あのポケモンと・・・・」
「ああ・・・・、でも、全てのポケモンが救われたわけじゃない、まだダークポケモンにされているポケモンがいるはずだ。彼等を助けるまで、まだ終わりじゃない」
「うん、でもヌーンさんや皆がいれば、きっと大丈夫だよね」
「ああ、ムン、一緒に来てくれるかい?」
「もちろん、私の王子様」
 ムンがヌーンの唇に口付けをする。ラルガタワーの天辺の空は海のように美し青く澄み渡っていた・・・。


「ポケモンストーリー コロシアム編」 <完>

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