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*5*
ガラガラ
千尋「っ?!」
『ここへ来てはいけない!すぐ戻れ!』
『忘れないでよ、私は千尋の味方だからね』
『不思議だね、千尋のことは覚えていた』
『私の本当の名前はニギハヤミコハクヌシだ!』
『靴を拾おうとしたんだよ』
『また会える?』
『うん、きっと』
『きっとよ?』
『きっと。さあ行きな、後ろは振り向かないで』
千尋「ハ…ク…」
先生「えー、では自己紹介を」
「速水琥珀です。よろしくお願いします。」
ザワッ
先生「静かにー!とう言う訳で、今日から仲良くするんだぞ」
気づいたら朝の会が終わっていた。
そっと誰かに肩を優しく包まれて振り向いた。
ハク「千尋、やっと会えたね」
千尋「ハク…」
これまで抑えていたものが全部、溢れてしまった。
千尋「ハクッ…ハク!とっても嬉しい。また会えたっ…」ポロポロ
ハク「だから言っただろう、きっと会えるって」
千尋「いっ今ね、ハクが教室に入ってきて、あの夏のこと一気に蘇ってきて…全部思い出したよ」ポロポロ
ハク「うん…」ギュッ
千尋「ハク…」
ギュッ
しばらくハクと抱き合っていた。
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