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*4*
第一話 旅の始まり。
ヒウオギシティの端っこにたたずむ二つの家、二階のベランダはくっついているぐらい近い。赤い屋根の家から、少年がでてきた。ハリーセンのような頭をしているがかなりの美少年だ。彼の名前は赤白 比喩迂、読み方はいちいち書くのがめんどくさいから、人物紹介をみてくれ。
ヒュウは隣の青い屋根の家のベランダへ行き、どこからか取り出した磁石でドアを開ける。少年は全くためらわずにズンズンと部屋へ入って行く。
ヒ「相変わらず、ぐっすりねてんな~」
ヒュウはそんなことを言い、苦笑いをする。
ここまでは女子が、キャーキャー言う展開だろう。しかし、ここから悲劇(?)がはじまる。
**レイナ視点**
ヒ「おきろってのぉぉ!」
という声とともに私はひっくり返る。いや投げられたのか。誰かの一本背負いが綺麗に決まり、壁にぶつかる。
レ「いったぁぁぁ!」
私の悲鳴が、家中に響きわたった。
ひ「『いったぁぁぁ!』じゃねーよっ寝坊助!今日何の日か分かってるのかよ!」
レ「,,,はて?」
ヒ「あぁぁもう!今日は7月20日お前の10歳の誕生日!で、旅に出られる日だろ!」
レ「あっ。」
ヒ「幼馴染み4人で旅に出るから、お前の誕生日まで待っててやったのに、旅早々遅刻なんて嫌だ からな!」
レ「ごめん、準備する。着替えるから出てって。」
ヒ「速くしろよぉ!」
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