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君を想い出すその時には君の事を――。
作者: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (総ページ数: 23ページ)
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作者: 雪林檎 ◆iPZ3/IklKM (総ページ数: 23ページ)
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最終章 最終話 「思い描く君との未来。」 【小さな言葉。】
「水無瀬―――……これ何?」
私は差し出された箱を凝視した。
「それはその―――……今日は瑠璃の誕生日だろ?だからっ!」
開けるとそこには可愛らしいペンダントがあった。
「ペンダント?」
「瑠璃に似合うと思ってっ買ってきたんだけど、、、どうか?」
私は嬉しさで黙り込んでしまう。
「いッ、いらねぇよなッ。解ってた、捨ててもいいぞッ!!」
と涙を目に溜めて言う。
誤解してるの?こんなにも嬉しいのに。
「水無瀬、嬉しい……大好き。」
私は抱き締める。
途端に水無瀬は気を失う。
「……あッ。ジョーと瑠璃りん、タイムカプセル皆で埋めることになったんだけど一緒に埋めないかな~♪」
猫月さんが急にやってくる。
「タイムカプセル?」
****
「じゃあ、埋めるもの用意できた~?」
と言われ俺達は頷く。
参加者は
北小路、藤谷、猫月、日高、九条、俺、瑠璃だ。
「順番に入れてこ~!!」
猫月の声が掛かり、皆が入れていく。
「瑠璃は何を入れるんだ?」
「保存食、あと……これからも水無瀬と仲良くするんだよっていうお手紙。」
俺はキュンっと胸が跳ねる。
タイムカプセルに保存食を入れる瑠璃も可愛い、ってかどんな瑠璃も可愛い。
「でも―――……開けるとき、水無瀬と仲が悪かったら水無瀬と私が一緒に手紙読めないよね?どうしよう……。」
と心配そうに首を傾げて目に涙を浮かべた。
「な、仲良しに決まってるだろ!!」
と俺は瑠璃を抱き締める。
「水無瀬、ありがとう。」
俺の背中に手を添える。
「私――――ズワイガニよりも肉まんよりもどんな食べ物よりも水無瀬の事が大好きだよ。」
と小さく何かを言い、俺に微笑んだ。
俺達は今日も楽しく過ごす。
瑠璃が居れば暇な時も楽しくなる。
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