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名探偵コナン 謎の接続書 RIVEN
作者: 破壊神  (総ページ数: 9ページ)
関連タグ: MYSTの続編 アトラス ゲーン キャサリン ゲーム 混合作品 2次創作 
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*3*

 2人は、トロッコ置き場の前に来ていた。

どうやら次の島へ行くには、このトロッコに乗って行くしかない。

しかし、どうやっても、平次とコナンの2人では無理で、1人ずつなら、ギリギリで入れる大きさしかなかった。
「どないするんや? 工藤」
「それじゃあ、お前とリールが先に行って、あっちに着いたら、またこっちに戻してくれれば良いんじゃねえか?」
「え? なんでこれが戻せるって解るんや?」
「ここは木材を切った場所。つまり、木を完全に崩すには、何回も往復する必要があるだろ?」
言われてみればそうだ。切られた木材をその場で加工するのは不可能で、それを運び、何処かで何かをする必要が有るのだ。
「なるほど。ここで切って、加工は恐らく次の島でやっとったちゅう事か」
「おそらくな。俺なら1人で乗れるから、服部は先に行って、あっちの島の事を調べておいてほしいんだ」
「あ、ああ。それなら可能や」
「ほな、とりあえずや、お互いに連絡するもんが有れば助かんねんけどな~リール~と平次がリールをコチョコチョとこそばす」
「何が狙いだ?」
と、リールが言うと、平次がポケットから、クルミパンを出してきた。
「ほら、お前が好きなクルミが入ったパンや。うまいで~これ」
「う……わ、私は決してそのような物など……」
と、本人は必死に否定するが、からだは正直に反応してしまい、
「グ~」
と変な音がした。
「ホレホレ。お前、攻撃技とか持っとるんやさかい、通信機ぐらいならあるやろ?」
「そ、そいつを俺によこしてからにしろ」
「はい。契約成立やな」
「ぐ~~~~」
と、怒るリールだが、こればかりはしょうがなかった。

そして、彼は、少年探偵団が持っているのと同じような物を出してきた。
「これで文句はないだろ?」
「ありがとな。と指でなでなでした」

そして、平次はトロッコに狭そうに乗ると、コナンに、
「ほな先行っとるさかい」
と言って、レバーを倒すと、トロッコはゆっくりと動く出す。
「ん?思ったより普通と……ウワアアアア!!!!」
と、いきなり絶叫に変わる。まさにアトラクションに有りそうなジェットコースターさながらだったのだ。
海の中をジェットコースターのように進んで行くと、水から出て、第3の島が見えて来た。
「あれやな?」
「ああ」
そして、トロッコが島に入ると、左に急カーブして停止した。
「ほなおり……ワア!」
と、またも平次は絶叫した。いきなりトロッコの底が抜けて、何かの装置の中に入ってしまったのだった。

しかもこれまたお約束のごとく、綺麗に入ってしまい、抜けそうにない……ウグ……お、おいリール……生きとるか?」
「私はこちらだが?」
という言葉に、平次が上を見ると、流石の平次も絶句した。

なんとリールは、宙に浮いていたのだ。
「お、おま、そんな力有るんやったら出してえな」
「お前がマヌケだからだ。自分でガンバレ」
「せやかてすっっぽり入ってしもて出られへんからいうとんやろうが!」
「全く、世話がやける」
と、リールは簡単に平次を浮かせて、地上に落とした。
「アダ!」
「ほら、次はこの事を、あの探偵に連絡だろ?」
「へいへい。さっきのショックでめげとらんやろな~」
と、平次が心配しながらも、ONにして、コナンに通信を送った。
「おーい工藤聞こえるか~」
「ん? お~聞こえてる。着いたのか?」
「ち~と痛い目におうたけどな。ま~お前の背丈やったら大丈夫ちゃうか? とりあえず、こっちのトロッコそっちに戻すさかい、それまで待っといてくれ」
「了解」
と、コナンはそう言うと、今まで分かった数字をチェックしていた。

それから何分かしない間にトロッコが到着していた。
「よしっと」
コナンは足で器用にレバーを倒すと、凄まじいジェットコースターを味わいながら進んで行き、やはり、平次どうよう、こちらもあの装置のところに落とされた。
「痛ってー」
「ご苦労さん」
「テテ。たく、なんなんだよこの装置。せかやらいうたやろ? 痛い目に遭うて」
「なるほど、こういう意味ね」
と、コナンはひらりとそこから出て、有る事に気付いた。自分の服に、木くずが付いていたのだ。
「ん?木くず?なんでこんな所に……それに……なあ服部。この装置も調べたのか?」
「ああ。もちろんや。ただ、この装置はは、ただのトロッコを待つための装置やのおて、向こうの島からこっちに切って来た木を切り刻んで、何かを作ろうとしてたのはたしかやな。それに、そこ見てみ、木くずが山の様になってるやろ」
「本当だ……ん? ちょ、ちょっと待て! この装置のこのハンドルはまさか……」
「はいよくできまし……た」
と、コナンのキックシューズで蹴られた平次はその場で伸びてしまった」
「ざけてんじゃねえぞコラ!!」
「う~これが俗に愛の……!」
「もっぱつくらうか?」
「わ~~~そんな怒らんでもええやんけ~!」
「いつまでも子供扱いしてんじゃねえ!」
とコナンはどなるが、平次は、
「ええやないか~。ちゃんとあの姉ちゃんと恋人関係になれたわけやし、今回は俺も協力してやったやんけ~」
と言うが、コナンは、
「それとこれとは話が別だ!」
と言った。

これを見ていたリールは、2人を見てこう言った。
「いつまでやっている?謎を解くんじゃないのか?」
「う……」
と、ようやく2人はそれで正気に戻り、謎解きをする殊にした。
「まずは、あのベランダっぽい所に行く事にした。

ところが、ベランダは下からは来れないようにされていた。
「さて、どこから上に上がるかだけど……ん?このボイラーのパイプ、あっちの山に伸びてる。そうか。もしかしたら!」
コナンは、ある方法を思いついたのは、このボイラーの中を通って行くというもので、まずは、動力源のレバーをボイラに向け、まずは、ボイラー内の火を止めた。

すると、さっきまでメータが赤かったのが、透明になっており、中に入れる様になっていた。ロックが解除され、棒のようなものが前にでて、扉が右にスライドした」
「よし、後は、この床を上げて、内部を換気し、水を抜くだけだな」
コナンはやる事を確認し、床を上げて、換気をし、水を抜いた。

そして、改めて中に入ると、やはり子供が入るなら、まだしも、大人では無理だった。
「やっぱ俺がいくしかねえか」
と、コナンは、中に入って、進みだす。途中の階段を不思議がるも出口に向かって一生懸命上がると、出口が見えて来た。
「よし、もう少しだ」
そして、コナンが出口から顔を出すと、そこはかなり高い位置にあった。
「こりゃシャーネーか」
と思いつつ、そこから飛び出して、着地する。。その後、山を登って、ベランダに近づこうとした時、あのドームの音が聞こえた。
「この近くなのか?」
と、コナンは思いつつ、ベランダにでて、マンホールの蓋を開けた。
「お~い服部。開けたぞー」
「ご苦労さーん」
と、平次は梯子を上り、上にあがると、両開きの扉を開けて、中に入った。

中は薄暗く、それでも一本道だったので、迷わなかった。

そして、ある物の前に出た。

それは、なにやら妙なもので、まるで、オードブルの蓋つきの皿のようで、右側にはなにかのエサらしき物が有り、ふたを開くと、何も入っておらず、ただ、真ん中だけが、ちょっと浮き上がっていた。

それを見た平次は、すぐに分かった。
有る物を捕らえる為の罠だと。
「なるほど。こりゃ罠やな。とりあえず、ここの動力入れてくるさかい、工藤はエサ頼むわ」
「あ、ああ」
と、平次は走って行き、湖の中心にある、動力の装置のハンドルを合わせると、すぐさま引き返した。
「お~い。できたか~?」
「ああ。後はこのレバーだな」
と、コナンがレバーを下ろすと、エサの台が下に降ろされ、その間平次達は、ある気がかりが有ったため、出入り口へ向かうと、やはり扉は、開いたままになっていた。
「思った通りだぜ」
「今までのドアゆうたら、開けたらすぐに閉まっとたけど、今度のは空きっぱなしになっとる。ちゅう事はこの扉の裏に、なんかあるはずやな」
「だな」
と、2人が扉を閉めると、やはり、左右に道が有った。
「で、どっちにする?」
「う~ん。俺としては、この左の方から聞こえる「あの」音がきになってんねんけど」
「やっぱりお前も感じたか。よし、じゃあそっちに行ってみるか?」
「せやな」
と、2人が火山の中を下りて行くと、扉があり、その扉の先にはやはりドームが有った。
「近くで見るとでかいな~」
「後は、これがなんなのか? そして、何の為に、ここにあるかって事だな」
「せやな。まずは、こいつを止めんとな」
「そうだな……って、服部、お前これを止める方法知ってのか?」
「いや、知らんで」
これにはコナンがズッコケた。
「じゃあ何で、そんな自信満々に言えんだよ!」
「あの壁見てみ」
「え?壁……あ!」
「検討付いたやろ。恐らくあそこにあるはずや。ドームを止めるなんかが」
と、平次はさっきの要領で扉を閉めると、少し低くなっている所を通り、何かの装置の前にでた。

それは、一見してシンプルな感じで覗き窓の様な所に何かのボタンが付いた装置というより、むしろ、もっと単純な物だった。
平次が覗き窓を覗くと、そこにはあのドームの模様がハッキリと見え、その中で1つだけ、明らかに色が違うのが有った。
「! 工藤。なんかメモ用紙ないか?」
「え?あ、ああ。こんなんでよければ……」
と、平次がそのメモ用紙を受け取り、覗き窓を一生懸命見て、模様が違う所で、そのボタンを押した。

すると、ドームの回転速度が徐々に落ち、その色の違う模様の所で停止した。
平次は素早くその模様を描いた。
「ドームが開いた!」
「ああ。どうやらこのドーム。一個一個に模様がついてて、その時にこの装置で色違いの場所を押すと、止まる仕組みになっとたんやろな」
「なるほど。それじゃあ、ドームに行くぞ」
「おお」
と、2人が向かったさきにあったのは、中央の部分だけ下がっており、その中には窓が有って、中に何か本みたいな物が、収められており、スライド式の鍵がかかっていた。
「用心深いやっちゃな~このドームとこの鍵つけおって」
「多分どうして見られたくない奴が作った物だろうぜ。それじゃあ、隣の道へ行ってみねえか?」
「そうやな。あ、その前に、罠見てかへんか? もうなんかかかっとるやろ」
「そうだな。せっかくだし」

2人は罠へ戻ってみると、フタが閉まっていた。
「閉まってる」
「さ~て、何がかかっとるんや~と開けてみると、それはカエルだった」
「ギキュというなき声を上げた時、コナンが反応した。

なぜなら、この声は、第2の島に着いた時に見た、あの時の声の主だったからだ。
彼は即座にメモを取った。

「よし、段々謎が解けて来た」
コナンが嬉しそうにしていると、平次は、
「おい工藤、次行くで」
「どこ行くんだ?」
「今度はこっち側や」
「あ、そっか。ワルイワルイ」
と、彼は平次と合流し、細い道を2人で歩いていた。
すると、右の通路から何か聞こえた。
「ん? おい何の音だ?」
「そういや~さっきから聞こえてるな~なんの音だ?」
「う~ん……ん?これちゃうか?」
と、平次がレバーをみつけて、それを動かすと、音が止んだ。
「あ、やんだ」
「でも、このレバーはなんかと連動しとるみたいやで」
「なんでわかるんだ?」
「みてみいあの家みたいなもんと、さっきのカエル捕まえた当たらいに有った物があるやろ?」
「!ひょっとして、換気口か!」
「そうや。せやから恐らく」
と、彼が走り出すと、コナンも慌てて追う。

そして、ある建物の前で止まった。
「多分ここは」
と、平次が開けようとしたが、鍵が掛かっているようで開かないが、換気口はさっき止めた。

つまり、換気口からこの部屋に入る事ができれば、何かできるのではと考えた。
「やっぱりな。カエルの捕獲機まで戻るで」
「お、おお」
そして、戻って来ると、やはり換気口は止まっていた。
「やっぱりな。リール。スマンけど、こっから入って、鍵開けてくれへんか?」
「コナンに頼めばいいだろう?」
「工藤じゃちょっとこれはむりやな。な。ちゅう事で頼むわ」
と、平次が必死にお願いすると、ようやくリールもその気になったらしく、換気口に入り、もう片方の換気口を開けると、その建物に中に入り、アチコチ見回した。

すると、そこには、貴重な資料がたくさんあった。
「ここは、ゲーンの研究施設という事か」
と、言いながら、彼は真ん中のハンドルをひねり、扉を開けた。
「聞こえるか? 扉を開けた。早く来い」
「サンキュ」

2人がごうりゅうすると、平次は机の上に有った、ゲーンの研究ノートを見つけた。そこには色々な事が書かれており、ゲーンがこれまでして来た事やキャサリンを助手として使っていた事がわかり、キャサリンは、コンパクトサイズの何かを作り、それでその世界を繁栄させるという事をやってのけた事が書かれており、なかなか興味深い事も書いてあったが、今やるべき事は、重要な資料を見つける事だった。すると、あるページに、数字が書いてあった。
「有ったで工藤。あのドームの鍵や!」
「ほんとか?」
と、コナンがそこへ行くと、確かにリヴン特有の数字で書かれているが、第2の島の学校で、学んだコナン達には、通じない。
「よっしゃ!それやったら早速開けてみよか」
「だな!」

そして、ドームへ戻ると、スライド式の鍵をその数字の順番通りに入れ、真ん中のボタンを押した。

すると、
「グイーン!」
という音共に、ドームが現れ、一冊の接続書が出て来るが、まだ起動していなかった。
「どうやら、まだ起動しとらんみたいやな」
「ああ。次の謎は、これだな。そう言えば、あの大きなドーム。確かに2つに割れてたよな?」
「おお」
「もしかして、そこにこのドームの中の接続書を起動させる、何かがあるんじゃないか!?」
「! そうか。ちゅう事は、次の島に」
「うん! 俺もそう思う。それに、これを見てくれ、あの大きなドームに入った時に有ったパネルだ」
と、それを見ると、確かに、5つ分のパイプが有った。
つまり、ドームの数は全部で5つある事になるのだ。
「確かにまだ行ってないのはあの島だけだ。可能性はあるな」
「珍しいなリール。普段全然しゃべらんのに」
と、平次が言うと、リールは、
「単に退屈してただけだ。で、どうやってここから出る?
「これや」
と、平次は接続書の台のすぐ下に有ったボタンを押すと、ドームは止まり、さっきと同じ状態になった。

そして、次の目標が出来た2人は嬉しそうにそこから駆け出し、第1の島へ戻る事にした。

実は、一番最初、第1の島に着いた時、この島でやれる事をやっておこうとしたのが正解だった。

今なら、橋とドームを連結出来る。

つまり、第3の島から、第1の島へ行く事が出来るのだ。

それに、まだ宙ぶらりんの謎もある。

それを解きたくて、ワクワクした2人は、第1の島を目指した。

はたして、どんな謎が有るのだろうか?

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