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(第六章 受験組の憂鬱)
【☆この章では3人の登場人物それぞれの目線から読んでいただきます!普段と違うハチャメチャ運営委員会★を楽しんでくださいね!】
[穂乃香編]
“受験まであと3日”
ついにもうこんなになってしまったのか・・・
今は過去問を解いては類題を解き、の繰り返し。
でも成績は上がってるかな?
模試では合格率60%だったから、油断は禁物。
滑り止めの私立2校は大丈夫そう。
受験が終わったら、勉強会も復活できるもんね。
いよいよ海王(かいおう)中学の受験日。
この中学は面接がない。
だから、試験だけ。
「はじめ!」
一斉に試験がスタート。
わからない問題はどんどんスキップ。
結構できたかも。
作文問題もやって、終了。
あとは合格発表。
ついに、合格発表当日。
勉強会メンバーも集合して、みんなでパソコンの前を取り囲む。
「いくよ・・・」
出てきたのは“合格”の文字!
滑り止めもちゃんと受かってた。
この3年間の努力が実って、海王中学に入れる資格を持てたのが嬉しい!
入学手続きをして、私は4月から海王中学に入ることになった!
ドラマ研究部も楽しみ!
[夢編]
「あとは、受験頑張れよ!」
塾の先生の励ましにやる気、もらいました。
仲良しだろうがなんだろうが受験ではみんなライバル。
もちろん、穂乃香ちゃんも。
私は穂乃香ちゃんと同じ中学を受けることになった。
滑り止めもうけるけど、入りたいのはもちろん海王。
明日は受験。
しっかり寝て、しっかり朝ごはんも食べないとね。
翌日。
ついに受験日!
よく寝れた!
お母さん手作りの朝ごはんもしっかり食べて、エネルギーフルチャージ。
バスと電車で向かう。
「はじめ!」
塾でやってたから、結構解ける。
でも自信がない・・・
あとは作文で得点稼ぎだな。
作文は得意だから、できた。
いよいよ、合格発表。
タブレットを操作する。
“合格”
やった!
穂乃香ちゃんも受かったって。
穂乃香ちゃんと同じ中学、行けるんだ!
4月が待ち遠しいな!
[大介編]
正直言って、受かる自信がない。
5年生から勉強始めたっていうのと、志望校が私立男子校で偏差値64だから。
それまで平凡の学力で、野球をやっていたのもあって、塾の授業は難しかった。
穂乃香のやつ、よく塾なしで海王受けるよな。
当日。
やっぱり難しい。
面接と内申で点数稼げるかと思ったけど正直厳しい。
滑り止めはなんとか受かりそう。
受験をなめてはいけない。
合格発表当日。
運営委員会のライングループを見てみると、穂乃香と夢は受かったと書いてある。
穂乃香、塾なしでよく受かったな。
でも俺はそもそも素質がいい人とは違う。
まず第一志望校。
“不合格”
やっぱりね。
滑り止めだけでも、受かって欲しい。
そのための滑り止めだ。
次に第二志望校。
“合格”
助かった。
この学校はいける。
最後に第三志望校。
“合格”
ここも大丈夫。
受験は、甘くない。
きっと受かる人は相当努力してるんだと思う。
1年の差は大きかった。
第二志望校の入学手続きをした。
4月から、また、頑張りたい。
そう強く思った。