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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 11ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 クソゲー ゲーム実況シリーズ リアルワールド
*4*
【3作目】
『超人ウルトラスタジアム』
たくっちスノー「もうしばらくお前のクソゲーはやらねえ」
彩月「流石に遊ぶだけで怪我するゲーム渡したのは悪いと思ったよ、でもマガイモノじゃないと撮影すら出来ないと思って………」
ルイージ「わ、分かった!じゃあ今度は僕がゲーム選ぶよ、もしかしたらいいのが……」
彩月「クソゲー以外入ってないに決まってるでしょそういう趣旨なんだから……と言いたいけど」
彩月「ネット上でクソゲーって強く言われてるだけで実際はそうでもないみたいなパターンもあるから一概にはいえないんだよね、マリオさんとやった『超天鱗のディザスター』もなんだかんだ面白かったし」
『超天鱗のディザスター』
前作参照。
ルイージ「あ!これなんてどう!?『超人ウルトラスタジアム』!バラエティ系の野球ゲームだよ!」
たくっちスノー「おお、確かリアルワールドにも超次元野球あったな、『超人ベースボールスタジアム』だったか?」
『超人ベースボールスタジアム』
3DSダウンロードソフト。
投手が魔球じゃなくてランチャー撃ったり、打った玉が守備をぶっ飛ばしたりするメチャクチャな野球ゲーム
低コストで笑えるバカゲー。
彩月「………あ、うん、似たような名前のやつ、あるんだ……」
音牟「まあ、名前が似てることぐらいあるんじゃないの?」
彩月「まあ確かに題材的には思いつくだけなら簡単だけど………」
彩月「ゲーム機はこれ、キングV3」
たくっちスノー「聞いたことあるな」
彩月「ザウルスボーイが有名かな」
『ザウルスボーイ』
ゲームマスターCX 3丁目の有野に出てくるゲーム内ゲーム。
まあマリオ風のゲームとしては面白いんじゃないかな。
………
音牟「なんか……レトロじゃない?」
彩月「キングV3自体古いハードだからね」
ルイージ「いいじゃない、昔のゲームっていつ遊んでも面白いでしょ」
たくっちスノー「マリオとかロックマンならそうなんだが、残念な事に今やってるのクソゲーなのよね」
ルイージ「えーと………まず何やる?対戦してもいいけど」
彩月「対戦機能なんて無いよ」
ルイージ「えっ」
彩月「ストーリーとかトーナメントとかチームや野球選手作りとかも無い、CPUと試合するだけしか出来ないよ」
彩月「先行後攻も決められないし、パワプロとかにある細かい設定も出来ない」
音牟「超人ベースボールスタジアムっていくらだったっけ?」
たくっちスノー「えーと、あのゲームも対戦は出来ないが500円だったな、別売りでストーリーがあるやつもある」
『別売りでストーリー』
【エキサイティングアクション】と【熱血ストーリー】と【カード】の3種類。
音牟「ファミコンのファミスタってどうだったっけ」
彩月「あれも対戦機能くらいはあったよ」
たくっちスノー「ファミコン以下のスペックかよこのゲーム、色合い的にはスーファミとかなのに」
彩月「いや、これに関してはキングV3悪くないよ、ペース配分が悪い」
たくっちスノー「なんでカラモンみたいな過ちを2度も見るの?」
彩月「ファイルファンタジアもそうだけど知識も経験もないのに無いのに流行ってるからってゲーム産業に乗り出す会社多いんだよね」
たくっちスノー「一時期のGBポケモンブームの時みたいだな……」
ルイージ「もしかして時空って治安悪いんじゃ……」
音牟「世界の危機が毎日何回も起こってるのに逃走中を毎日やってるくらい呑気なんだから一周まわって治安いいんじゃない?」
たくっちスノー「なんでこうも悪役さんってのは世界滅ぼしたがるんだろうね」
彩月「鏡持ってこようか?」
………
たくっちスノー「で、お前どういうチーム使うの」
ルイージ「僕はスポーツゲームだとオールラウンダーだし、バランスがいいチームがいいな」
彩月「私はこのゲームだと走力特化ばかり使ってるよ」
ルイージ「じゃあそれを対戦相手にしよう、CPUの強さは普通くらいでいいかな」
彩月「そのゲームパワプロでいうちょっと強いくらいで固定だよ」
たくっちスノー「逆に何ならあるの?このゲーム」
音牟「レトロということを差し引いてもスカスカすぎるんだけど」
彩月「あの『カブトムシをそだてよう!』に匹敵する中身の無さだよ」
『カブトムシをそだてよう!』
前作参照、内容が無さすぎて当時の1レス(およそ1000文字)で終わったヤツ。
たくっちスノー「なんか操作方法も嫌な予感しかしねえんだけど」
彩月「Aボタンでバット振って」
ルイージ「よし、最初は普通に打っておこうか」
コン
たくっちスノー「めっちゃ飛ばねえ」
ルイージ「あれ、今しっかり当てたよね!?」
彩月「そりゃ相手が超人技の鉛玉使ったからね」
ルイージ「え、超人技!?いつの間に!?」
彩月「味合わせるために言わなかったけど、CPUは一切説明無く使ってくるんだよね」
ルイージ「どうやってこっちも使うの!?」
彩月「Aボタンでバット降る前にコマンド入力するんだよ」
音牟「なんか格ゲーみたい……」
たくっちスノー「コマンドって言われてもわかんねーだよ、竜巻旋風脚を何も知らずに使えるか?」
彩月「これが1度データぶっこ抜いて調べ抜いた超人技リスト(自作)だよ」バーン
ルイージ「いやデカくない?」
たくっちスノー「TRPGの基本ルルブみたいなデカさしてんぞ」
音牟「それも4000円近くするやつ……」
彩月「モンハンの攻略本よりでかくなっちゃった、これ全部超人技のリストだよ」
彩月「もちろんチーム専用技もある」
ルイージ「逆にどれ使えばいいの!?」
彩月「ちなみにこのゲームの容量は70%くらいがこの超人技」
たくっちスノー「バカがよぉ」
音牟「逆によくここまで詰め込めたね」
ルイージ「カラモンみたいに色違いとかばかりなんじゃ」
彩月「流石にGB風とスーファミ風のスペックの差舐めすぎ、全部別々だよ」
ルイージ「なんでそのリソースを普通の野球ゲームの要素にいかせなかったの?」
たくっちスノー「これもう適当にガチャガチャやっとけば何かしらの超人技出るだろ」
彩月「まあそれでもいいけど」
ルイージ「いやさすがにそれはちょっと………」
たくっちスノー「でもお前、確認してる間にチェンジだぞ」
彩月「あ、一応投手側をあっさり終わらせられる超人技もあるけど」
たくっちスノー「まさか数人連続デッドボールじゃないだろうな」
『数人連続デッドボール』
実際に野球漫画であったネタ。
7人連続デッドボール。
彩月「一応できなくはないけど、今回は私からコマンド教えるね」
彩月「A+B+X+Y+STARTの同時押し」
ルイージ「それただのリセットコマンド!!」
彩月「冗談、Xを3回押してからスライダーを投げてみて」
ルイージ「え、うん」ブンッ
カーン!
ドキーン!ギャーッ
彩月「打った球が相手チームのベンチに飛んでいく代打、代走完全破壊ボール」
たくっちスノー「やってる事はほぼ同じじゃねーか!!」
音牟「よくこれ勧められたね……」
彩月「いや、これ本当に便利なんだって、即死コンボでもあるからね」
たくっちスノー「即死コンボなんて言葉は世紀末格ゲーかカードゲームで聞くもんなんだよ」
彩月「この後爆破投げで相手選手全員ノックアウトして棄権させれば問答無用で勝ちになるんだよ」
ルイージ「やってることがほぼラストリゾート」
…………
たくっちスノー「どうよルイージ、勝ってみた感想は」
ルイージ「信じられないほど達成感が無い」
彩月「棄権勝ちが出来るゲームなんて中々ないよ」
音牟「普通は棄権勝ちしても嬉しくないんだよぉ」
彩月「RTA向きではあるんじゃない?」
音牟「さっちゃん、流石にこれは………」
彩月「分かったよ、じゃあ次私がやるから」
………
彩月「幻魔球!」
たくっちスノー「えっ」
彩月「これで投手はエラーの確率が高くなる、おまけに一塁に投げることすらままならないよ」
彩月「そして、ここからが私のお気に入りの走力特化キャラの腕の見せどころ!」
彩月「X+左でスーパー盗塁!ちなみに普通の盗塁はない」
たくっちスノー「コマンド使わないと盗塁すら出来んのかこのゲームは」
彩月「しかもこの盗塁はすごいんだよ」
彩月「幻魔と合わせるとバックホームまで走れるよ!」
音牟「それルール違反!」
『ルール違反』
盗塁はあくまで塁を盗むんだから出来るのは三塁まで!
たくっちスノー「動画にするんだからさ!コールド勝ちにするにしてももっとこう、ホームランとか打って決めてくれよ!」
彩月「仕方ないなぁ……ホームラン確定技ってめんどくさいんだよな」
たくっちスノー「ゲーマーがコマンドごときでグチグチ言うな!」
音牟「さっちゃん、これやって」
彩月「え?あ、これならいけるかも、動画のオチとしても」
彩月「ABBAB→→←!!」
ルイージ「凄いどこかで聞いたことあるコマンド!」
『すごいどこかで聞いたことあるコマンド』
最近はヘンダーランド流行ってるし多少はね?
コーーン!!
音牟「凄い!さすが東京タワーショット!空高くまで飛んで行った!」
たくっちスノー「あの時代東京タワーあったか?」
ルイージ「でもこれ落ちてこないんだけど、場合によってはインフィールドフライになるんじゃ」
彩月「ああ、そこら辺は大丈夫、ほら落ちてきたよ」
トバイチロウゲロ!
ボーーン!
彩月「落ちてくると隕石並みの勢いになって会場全体を爆発して特殊勝利だから」
ルイージ「遊戯王以外で『特殊勝利』って初めて見た」
たくっちスノー「イチローじゃねーか!!」
………
音牟「うーん、これクソゲーかなぁ?バグとかは無いし、必殺技を楽しむのなら面白いと思うけど」
たくっちスノー「イナズマイレブンだって普通のサッカーした上で超次元してんだぞ」
たくっちスノー「普通に野球すら出来ない時点でアレだろ」
彩月「まあ演出や必殺技が楽しめることとゲーム的な面白さは一切関係ないからね」
彩月「必殺技集とかニコニコに上がっちゃったらいよいよこのゲームそのものに価値が無くなっちゃう」
たくっちスノー「しかも見た感じ特殊勝利とかせこい勝ち方ばかりするしな」
彩月「それもまぁ走力特化選んだ理由なんだけどね」
ルイージ「どういうこと?」
彩月「このチーム、CPUで戦うと特殊勝利超人技ばかり使ってくるんだよね、いや他のチームも使ってくるけど2倍くらい確率が高い」
たくっちスノー「オリオンの刻印かよ」
ルイージ「今度やる時はちゃんとスポーツできるゲームがいいんだけど」
彩月「そんなものは ない」