完結小説図書館
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 11ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 クソゲー ゲーム実況シリーズ リアルワールド
*6*
【4作目】
『絶対正義ブレイブカリバー』
彩月「………うわ」
たくっちスノー「どうしたこの世の終わりみたいな顔をして」
彩月「噂でしか聞いたこと無かったけど、マジであった、伝説のクソゲー、絶対正義ブレイブカリバー……」
彩月「そのクソ度は1つでファイルファンタジアシリーズにも匹敵する……いや、ファイルファンタジアを陽のクソゲーとするならこっちは陰のクソゲー……」
たくっちスノー「クソゲーな時点でどっちも陰だろ」
ルイージ「何それ?ロボット系?」
彩月「ん、ロボットを動かして戦うコマンド式のアクションRPGだね」
彩月「どんな風にクソかというと、プログラミングが甘すぎてバグまみれ、進行不能地点が多すぎるっていう」
ルイージ「ゲーム以前の問題だった」
たくっちスノー「よく売り出せたな」
彩月「だから『陰のクソゲー』なんだよ、2日で問題発覚して返品、私以外のプログラマーが調べてみたらそれはそれとしてヤバかったという曰く付き」
彩月「あちこちを飛び回った甲斐が有るよ」
ルイージ「でも、そんなに有名なゲームなら動画とかもありふれてるんじゃない?」
音牟「そうだよね、ファイルファンタジアみたいに悪意が決められてるわけでもないし、伝説と言う割にはちょっと動画としてはちょっと弱いような……」
彩月「だからそこは考えてあるよ」
彩月「所詮はバグ、プログラムもSwitchで売られているアレの数倍は酷い、でもそれだけ」
彩月「私の手にかかればこの程度ちょちょいのちょいだよ」
ルイージ「え」
たくっちスノー「お前、まさか……」
彩月「おねむチャンネル史上二本目のクソゲー改造動画だよ」
………
たくっちスノー「いや………改造動画って大丈夫なのかよ」
彩月「リアルワールドだってアルタイルシリウスベガとかクローバーとかあるじゃん」
たくっちスノー「いやあれ非公式だし普通に怒られたし………」
『ポケットモンスターアルタイル』
ルビーを改造して1から全部改変したやつ、ベガはマイナーチェンジではなく続編。
昔は実況動画とかあったよね。
彩月「ドゥラウトだってそうじゃん」
たくっちスノー「むしろアレ(ゲーム版の方ね)は怒られるべきなんだよ」
音牟「一応聞いておくけど法には触れないタイプ?」
たくっちスノー「お前下手したらまた時空監獄に逆戻りだぞ」
彩月「流石にあの件よりは刑期短いし………」
ルイージ「ワンチャン捕まっても大丈夫みたいなノリやめない?」
音牟「小学生のメンタルじゃない」
たくっちスノー「流石に時空犯罪に対する見直しとかしといた方がいい気がしてきた……」
………
たくっちスノー「じゃあ聞いとくが、このゲームはどこまで改造した?」
彩月「えーと、主人公の見た目に、マップスプライトに、システムの細かい調整に……シナリオに……」
音牟「ほぼ全部さっちゃんオリジナルじゃん!」
彩月「なんか楽しくなっちゃって」
……
彩月「あ、でもシステムその物は同じだよ、流石に」
彩月「攻撃時にスラッシュ、バスター、ハンマーの3種類あってスラ→バス→ハン→の順に競り勝つみたいな」
たくっちスノー「凄いありふれたジャンケンシステムだな」
彩月「プログラミングが甘くてスラッシュなんにでも勝てたりハンマーがなんにでも負けたりしてたけど」
たくっちスノー「その時点でダメだったのかよ」
ルイージ「どうしてこんな状態なのにゲームとして売ろうとしたの」
たくっちスノー「…………いや、時空ならありえるぜ」
たくっちスノー「頭悪かったからSPにしかなれなかったとか、護衛はターゲットを狙うやつを潰せばいいから簡単な仕事とか信じられないようなこと居たやつが知り合いにいた」
『知り合い』
詳しくは『会長と女帝と怪物と俺達』を参照。
………
ルイージ「ストーリーはなんだったの」
彩月「所謂ノムリッシュ翻訳だらけで分かりずらかったから頑張って改変した」
たくっちスノー「つまりお前も理解していないのか」
彩月「まあぶっちゃけるとそう」
ルイージ「じゃあ『絶対正義ブレイブカリバー』ってどういう意味だったの」
彩月「主人公が叫ぶ時の技名」
彩月「ちなみに正式名は『シャイニング・ブレイバスト・ゴッド・ブラスター』だったよ」
音牟「1文字もかすってない!」
たくっちスノー「スラッシュ技かと思ったらバスター技という」
彩月「いやブラスターだけどスラッシュ技」
たくっちスノー「ややこしいんじゃバカ!」
…………
たくっちスノー「…………」
音牟「何してるの」
たくっちスノー「見てわかるだろ、ロボットのカスタム画面から武装とか弄ってるんだよ」
たくっちスノー「最近、第六猟兵ってゲーム始めてな……キャラ作りは拘るんだよ」
『第六猟兵』
色々課金は必要だが君だけのキャラクターを作って好きなように活躍出来るめちゃくちゃ楽しいオンラインTRPGみたいなもの。
たくっちスノーは初めてすぐに勢いでロボットの頭部に変形する生物、職業:スーパーロボットを選んだ。
赤色にしようとしたらラガンやアルトアイゼンを連想したので別のカラーを検討している
たくっちスノー「何がスラッシュじゃ何がバスターじゃ!ハンマー!圧倒的物理攻撃こそ至高!」
たくっちスノー「あとついでに俺の雰囲気的に氷属性特化にして、ハンマーとロケットパンチを……」
彩月「貴方いつ氷属性になったの」
『たくっちスノーは氷属性』
雪は一応ノーザンクロスティーとかオリ技は氷属性だったし
ちなみにたくっちスノーの『スノー』はニコニコのゆっくり実況者『BLACK-SNOW』が元なので氷属性とは関係ない。
ルイージ「といってもあれ全部彩月ちゃんが考えたロボットなんだよね」
彩月「違うよ?私は主役メカだけ変えたんだよ、なんか主役だけダサかったから」
彩月「どうやらメカイラストが外注みたいで、出来はいいんだけど主人公だけ自社っぽくて」
彩月「なんというか武器のないロクショウみたいだった」
音牟「それただの細い人型クワガタムシじゃん!」
彩月「なんというか全体的にガリガリでアレだったからさ、私が描いたんだ」
ルイージ「え、彩月ちゃん絵を描けるの!?」
彩月「ペイントで」
ルイージ「ああ………」
『彩月の任天堂戦士の能力』
桜井彩月は一応『夢の泉の物語』の任天堂戦士だったのだが、初代→SPECIALの間で鍛えてたらカービィの全コピーを自由に使えるチートキャラになった。
一応それでもカービィよりは出来ることが少ないらしい。
彩月「ある程度ゴツくはしておいたけど、絶対正義ブレイブカリバーがまだ名前負けしているんだよね」
たくっちスノー「へっ、何が絶対正義ブレイブカリバーや」
たくっちスノー「俺の白金剛拳カイザークラッシュより威力は下の癖に」
音牟「こっちもこっちでネーミングセンスがアレすぎるよ」
彩月「パワーウェーブに変な当て字しないで」
たくっちスノー「じゃあいい感じの技名あるのかよ!?」
ルイージ「…………」
ルイージ「Urinary stone、wisdom teeth(流暢な英語)」
彩月「そういえばこの人外国人だった」
たくっちスノー「よく分からないけどなんかかっこよさで負けた 」
『Urinary stone』
日本語訳:尿路結石
『wisdom teeth』
日本語訳:親知らず
………
たくっちスノー「よし出来た」
彩月「うわゴッッツ」
ルイージ「LBXでいうとパンツァーフレーム」
『LBXでいうとパンツァーフレーム』
さらに言うとハカイオー絶斗を2倍くらいゴツくした感じ。
たくっちスノー「バスター特化に巨大装甲でHP、防御力も増加!誰にも負けないぞ!」
彩月「あーうん、負けないよね」
ルイージ「何その反応………どうするの!システムはじゃんけんなんだからバスターやスラッシュの攻撃力が低いじゃん!」
たくっちスノー「当たるまでハンマーを使う!!」
彩月「ああ、なるほど………」
ルイージ「なんか彩月ちゃんリアクション薄くない?」
彩月「ああ……私もプログラミング出来ると言ってもプロのゲーム開発者じゃないから、ストーリーやデザイン改変して、バグ直すのが精一杯だったんだよね」
彩月「大元のゲームシステムがそのまんまだからさ……私も最初やってた時は『スーパーガンタス』とか作って楽しんでたけど」
彩月「数試合くらいやって虚しくなった」
ルイージ「なんで?」
たくっちスノー「っしゃあ!!適当なCPUと試合開始!!」
彩月「今にわかるよ」
音牟「ほら!ハンマーばかり選んでるからAIも学習してバスターしかしてこないじゃん!」
たくっちスノー「くっそ!ワンパターン相殺の類いか!」
『ワンパターン相殺』
スマブラの用語。
スマブラは同じ技をあまりにも連発しているとどんどん威力が落ちていくシステムがある。
たくっちスノー「重武装だから被弾は少ないが仕方ねえ!ここでスラッシュ技で勝って………」
『6500』
たくっちスノー「スラッシュ攻撃力のステータス俺のメカで一番低かったのに一撃で倒しちまった」
ルイージ「えっ!?」
たくっちスノー「まあ相手が最弱機体だったんだろ、もっと強い相手を……」
………
たくっちスノー「よし!次こそハンマー!……あいこ!」
『3000!』
たくっちスノー「ちょっ」
たくっちスノー「あいこの両者ダメージで2割くらい持っていったぞ」
彩月「分かったでしょ?」
彩月「このゲーム、主人公のステータスが妙に高いから、どんなロボットにしてどんな風に組んでも、絶対に負けないんだよね」
たくっちスノー「……マジで?」
彩月「試しに違うロボ作ってみなよ」
………
たくっちスノー「軽装甲、防御力低めのスラッシュ特化の速そうな機体だ」
彩月「それで負けてみて」
たくっちスノー「じゃんけんゲームでわざと負けるって逆に難しいんだが?」
たくっちスノー「まあやってみたら出来たが………」
ルイージ「凄い……防御力結構低いのに一割も減ってない」
彩月「これが絶対正義ブレイブカリバーが『陰のクソゲー』と言われる所以」
彩月「ファイルファンタジアシリーズが無駄に数が多くてゲーム自体に悪意が多数込められてるのに対して」
彩月「ブレイブカリバーはシンプルに負けが見えない、圧倒的すぎて虚無しかない、普通にプレイ出来るけど簡単を通り越して作業にしかならない」
彩月「私でもステータスの数値変更とかはちょっと難しかったから……絵は良くなったけど……」
たくっちスノー「これはこれでプレイするのしんどいな………」
たくっちスノー「でも二次創作は出来るじゃん」
彩月「こいつ……無敵か?」
『でも二次創作は出来るじゃん』
基本どんな作品も二次創作に使えると思うと楽しくなるぞ!
二次創作のネタがアホみたいに増えちゃったけど