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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 11ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 クソゲー ゲーム実況シリーズ リアルワールド
*7*
【5作目】
『直球古風特撮基地「無個性」』
たくっちスノー「そういえば最近、リアルワールドでゲッターロボが流行ってるんだっけか?」
彩月「うん、本当によく分からない流れで」
『よく分からない流れ』
君は完璧で究極のゲッター!
たくっちスノー「なら昔リアルワールドで、ゲッターロボのパロディゲームがあったことは知ってるか?」
音牟「そうなの?」
彩月「ゲッP-Xでしょ?」
『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』
最近某クソゲープレイヤーさんがやってましたね。
1970年頃の三体合体ロボアニメの雰囲気を徹底的に再現したパロディシューティングゲーム。
結構楽しいっぽい。
たくっちスノー「The戦隊にレンタヒーローに、こういうヒーローパロディゲームってのは、バカゲーの才能があるんだよ」
たくっちスノー「君だけのヒーローを作れるって時点で制作スタッフも悪ふざけをする大義名分があるからな」
たくっちスノー「ロボゲーにしたってメタリックガーディアンにエンゼルギアと、ロマンとギャグは両立するからな」
ルイージ「そういえば君、さっき戦隊制作ゲームで『甘党戦隊あんみつジャー』とか変な名前の戦隊作ってたもんね……」
『甘党戦隊あんみつジャー』
たくっちスノーが空いた時間で戦隊ヒーローズという架空のゲームから制作。
必殺のかんてんストリームで怪人を爆発させてめっちゃ楽しんだ。
彩月「あ、ならこれやる?『直球古風特撮基地「無個性」』」
音牟「その流れで勧めてくるのクソゲーだよね!?」
ルイージ「しかも無個性って」
たくっちスノー「そういや前に無個性戦隊○○レンジャーってゲームがあったな」
『無個性戦隊○○レンジャー』
FLASHゲーム、レッド、ブルー、イエローを交代しながら操作して戦闘員と怪人を倒すアクションゲーム。
戦隊デザインやロボはマジで無個性な見た目だが怪人は個性の塊。
ルイージ「特撮系のゲーム?アクション?それともシミュレーション?」
彩月「組織経営シミュレーションだよ」
たくっちスノー「ああ!AJITOみたいなものか!」
『AJITO』
悪の組織、正義の組織を自由に作れる、知る人ぞ知るシミュレーションゲーム。
仮面ライダーやスーパー戦隊を代表とする特撮作品とコラボしており、やり方によってはショッカー基地を作って怪人や破壊兵器を作り世界征服なんかも出来た。
なおリアルワールドにも『AJITO×タツノコレジェンズ』というクソゲーが出た。
彩月「このゲームは正義のヒーローの組織しか作れないけどね、このゲームの機種であるゼウスデバイス、略してZSのスペックがフル活用されていて、発売前は凄い注目されていたんだ」
たくっちスノー「荒れる話題だから何とは言わないが、俺もそういうのに覚えはある」
音牟「でも聞いてる限りだと楽しそうにしか見えない……というのも聞き飽きたかな、さっちゃん」
彩月「おじさんやってみる?」
たくっちスノー「やるよ!!」
ルイージ「君って自称精神年齢17歳とか言ってた雪さんと違って結構年相応だよね」
音牟「うん、こっちは少年的な趣味してると思う」
ルイージ「それでヒーローどうすんの、あんみつジャー使い回す?」
たくっちスノー「土木戦隊ケンチクジャー!!」
音牟「キャラメイク出来る作品でめちゃくちゃ拘るタイプだった」
………
音牟「ボク、こういうゲームよく分からないんだけど最初は何を作るの?」
たくっちスノー「AJITOだとまず、全ての組織の動力となる部屋だろ?あとヒーローとか怪人を開発する研究室に、エレベーターに司令室に……」
彩月「このゲームそんなに作れないよ、お金無いんだから」
たくっちスノー「くっ……カイロソフトとかでもそうだが序盤はマジでカツカツなんだよな……仕方ない、動力室と研究室、あとエレベーターに通路………うわっマジで足りねえぞ!」
『数分後』
ルイージ「ち、小さい………桁外れにスケールが小さい」
音牟「立地的にはボクの家の方が大きい………」
彩月「ねむ姉がYouTubeでそれなりに稼いでいるとはいえ、中堅配信者以下の正義の秘密基地ってどうなの」
たくっちスノー「いいんだよ!これから怪人とか倒して名声と共にデカくしていくとスカッとすんだろ!」
彩月「そこまで上手くいくといいんだけど……」
たくっちスノー「さて、仕方ないから研究員雇ってヒーロー作るか、ケンチクレッドォ!」
彩月「言っとくけど戦隊ヒーロー作れるとは限らないよ」
たくっちスノー「うっせー、5人はコストかかるにしてもサンバルカンみたいに3人から……」
『ゴーゴーレインボーが完成しました!』
彩月「このゲーム、どういうヒーローが何が出来るかは完全ランダムなんだよ」
彩月「一応ステータスはみな均等」
たくっちスノー「ヒーロー作るのも安くないのに!」
ルイージ「ま、まあまあ、こればかりは仕様が仕方ないよ」
音牟「先にRP想定してたたくっちスノーが悪いってことで」
たくっちスノー「く……分かったよ、とりあえず怪人倒しに行ってこい!」
彩月「行動は1回だけだからターン切り替えないと行けないよ」
ルイージ「うわっ行動制限あるタイプのシミュレーションだ」
たくっちスノー「めんどくせぇ………」
〜次のターン〜
彩月「ここからが本当の地獄だ」
たくっちスノー「え?」
『イベント:出動!』
「ゴーゴーレインボーが戦闘員を倒しに向かいました!」
彩月「くっ……強制出動イベントか、命拾いしたね」
たくっちスノー「うわっ、ランダムイベントかびっくりした……」
音牟「指示もなしに倒しに行くこともあるんだね」
ルイージ「まあ、それだったら兄さんも何も言われずにクッパ倒しに行くこともあるし」
彩月「うん、このゲームランダムイベントがめっちゃあるんだよね、今回はたまたま有利に終わったけど不利なところも多い」
たくっちスノー「ワールドサバイバーとは違うのか?」
彩月「あれは運が絡むとはいえやったのは自分なんだから、こっちにも非があるけど、ターンごとに毎回だからこっちは避けられないしオートセーブなんだよね」
たくっちスノー「くっ……それにしても、ヒーローいないと暇だな正義の組織」
音牟「カイロソフトみたいに投資とかして開発は出来ないの?」
たくっちスノー「資金が足りん!なんか他に稼ぐ要素はないのか!?」
彩月「ヒーローの知名度や人気が上がれば商品開発に乗り出せるけど」
たくっちスノー「なんかそれリアルにやっちゃうの嫌だなあ……もっとこう、イベントに参加とか!握手会とか!」
〜次ターン〜
彩月「怪人カメバズーカに負けてゴーゴーレインボーが死亡しましたって」
音牟「弱っ!」
たくっちスノー「いやこれはゴーゴーレインボー悪くねえよ!?初戦がカメバズーカは無理だろ!!」
『カメバズーカ』
仮面ライダーV3に登場する怪人。
作中だと1号と2号は2人がかりでも苦戦し、最後は結果的に一時退場させた強敵。
彩月「まあ一応こいつ序盤の怪人だし、出てくる相手もランダムだからそういうこともあるよ」
たくっちスノー「こいつ居るってことは仮面ライダーV3も作れるんだな!?」
彩月「そういうレジェンドヒーローは条件がキツイよ〜」
ルイージ「何が参戦してるの?」
彩月「リアルワールドだと『セブンガー、ウインダム、キングジョー(Z仕様)』『初代〜スーパー1までの昭和ライダー』『デカレンジャーとゴーバスターズ』『レスキューフォース、レスキューファイアー』かな」
彩月「別世界だと『熱刀ムラマサ』『ゲイザーマン』『ジョリーロジャーズ』ってのがいるかな」
たくっちスノー「何!?レスキューファイアーいるのか!どうすれば入手出来る!?」
彩月「出来るかどうかは別だけど……まあまた開発してリベンジしたら?」
彩月「怪人遭遇後はその怪人の対策込みで制作されるから、カメバズーカに強いヒーローが出来るんじゃない?」
たくっちスノー「くっ……事前に怪人の情報を調べるべきだったな……」
たくっちスノー「よーし……これならいけるぞ!」
『1時間後』
『イベント:偽ヒーローあらわる!』
「悪の組織がヒーローを模倣した怪人を制作して街を襲い始めた!知名度にマイナス+活躍しにくい!」
たくっちスノー「くっそ!作ったばかりなのに偽ヒーロー系だと!?」
彩月「マイナスイベント多いから運が悪いとゲームオーバーになるんだよね、放火とかで金を失ったり、開発に失敗したり、場合によってはヒーローも死亡じゃなくて拉致されて悪堕ちしたりするし」
音牟「け、結構難しいんだね………」
たくっちスノー「舐めるな!こちとら正義の組織だぞ、そんなもんで狼狽えてたまるか!」
ルイージ「たくっちスノーも心の小学生がウキウキしてるおかげか文句一つなくプレイしてる………」
たくっちスノー「色々やってきたが、彩月が勧めた中ではクソゲー度は最低値って所だからな」
たくっちスノー「精々ランダムイベントが鬼畜ってくらいで、俺としては高難度ゲー感覚で面白いぞ」
彩月「クソゲーにもマシなやつと酷いやつの2パターンあるからね」
たくっちスノー「こいつはまだ楽しいぞ、これレビュー動画したあと持ってっていいか?」
ルイージ「そこまで気に入ったの!?」
音牟「人を選ぶゲームってたまに聞くけど、これもそうなんだねえ………」
彩月「ちょっと私もここまでハマるのは想定外だった……おじさんフロム系とか出来るタイプ?」
たくっちスノー「フロム系?ああ、破邪天草はよくやったな!」
彩月「破邪天草!!?」
『破邪天草』
別世界のフロムが作った、所謂ダクソやSEKIROの中華版。
作者はフロム系やったこともないので本気にしないでください。
たくっちスノー「よし、そろそろ巨大ロボ作って悪の組織にカチコミするか」
音牟「というか君、いつの間にそんなにゲーム上手くなったの……?」
たくっちスノー「1日バイトしてた頃、ゲーセンのハイスコアを更新する仕事よくやっててな」
たくっちスノー「その時あっという間にハイスコア塗りつぶされたのがムカついたから、練習したんだ」
『練習した』
ウマ娘のトレーナーやダンスとかもそうだが、たくっちスノーは一つのものにめちゃくちゃ熱中して中の上ぐらいの実力になる。
『ゲーセンの一日バイト』
詳しくは「たくっちスノーは仕事が無い!」を参照。
彩月「たくっちスノーのおじさん!」
たくっちスノー「ん?」
彩月「それ以上やると他のクソゲーやる暇無くなるから!そのゲームあげるから別のプレイしよう!」
たくっちスノー「はあ!?俺このままこのゲームやりたいんだけど!!」
彩月「いいから!!」