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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 80ページ)
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「ああああああ!!待って、なんでワイなん!?」
そして現在、覚醒前のKonakunは運良く戦闘には巻き込まれずハンターに追いかけられていた
司会も足場も悪いことも気にせずひたすら走る……
その為に、目の前に積まれたキューブの山にも気付かず………
………
「なーんか、足音が聞こえてきたよ、もう1回聞いとくけど、本当にやるんだねぇ?」
「ああ、解凍の準備は出来た………【解凍】!!」
コードメイカーがキューブに触れると一斉にキューブが開き、詰まっていた岩や樹木が飛び出してくる
「アーーーッ!!」
「よし、成功だ」
「いや、なんか悲鳴聞こえなかった?まあどうでもいいけど」
「あ、確かに聞こえたな……掘り起こすか」
コードメイカーが材木をどかすと、ガラクタの下から凍結したKonakunが
「あっ、ゴメン」
「いやゴメンじゃないっしょ」
「よかったねぇ、ここに都合よくブレイカーがいるよー」
「本当に都合がいいな………こうなるとは思わなかったか」
花音がガラクタに指を突っ込み、ツボを押すように氷に触れてKonakunが開放される
「あー、助かった………しかしアレっすね、凍結しても確保みたいにメールに載ったりはしないんすね」
「そりゃお前、氷鬼で誰が捕まったか分かれば積極的に助けに行くだろ」
「なるほどねぇ………お馴染みの隠れる戦法は危険かもしれないかぁ」
「もう1つ、どうでもいいことなんだけどハンター動かなくない?」
「え?」
Konakunがハンターの方を見ると……こちらもガラクタに埋まったまま動かない。
トレザード社のハンターは最新式で、ブルドーザーすら持ち上げられるほどの握力があるはずだが………
「まさか、壊れた?」
「何を言うか、俺達マガイモノよりよっぽど性能のいいハンターが壊れるはずが……事実、別のメイドウィンが主催する逃走中も含んで何回ハンターが壊れるなんて自体が起きた?」
「確かに普通壊れるようなことはしないし………」
「ま、こんなことすれば壊れもするでしょー、知らないけど……」
「……え、あれ!?あれ!!?」
Konakunは一心不乱にタブレットを弄る
「どうした?」
「さっきから触ってるんだけど、タブレットが付かない!!」
「はあ…………充電切れでしょお?」
「ん、なんか………俺の方も付かないな」
「あ、こっちも………」
「まさかこれ………凍結じゃなくて………」
「凍結中のシステムそのものが止められた………!?」